帰省&あこがれの甲子園観戦


夏の休暇の時期となった。今年は、帰省、野球観戦、修学旅行の積み残しという家族の要望に応える形での旅行となった。まずは、九州新幹線「さくら」で出発。
おいらの故郷は福岡県福岡市。故郷を離れて長い年月がたつがその間に街はすっかり変わってしまい、訪れるたびに故郷とは言えない新しい街並みを目にする。何か淋しい気もするが、どんどん新しくなって環境も整えられていく様は見ていてとてもエキサイティングだ。
今回はわての母親の提案で博多湾クルーズをすることに。私が子どもの頃の博多湾は汚ない代名詞のような海だったが、今はクルーズをするまでの環境になっている。いいことではないか。<博多埠頭から船が出ています>
海からヤフードームをみるのも中々楽しいものだね。
なんだかんだで、その日をのんびり過ごし、次の日の朝6時に博多駅を出発した。目的は阪神甲子園球場。そう、野球人ならだれでもがあこがれる聖地に行ってきたのでした。
博多から新大阪まで新幹線のぞみで、そこから、阪神電車に乗り換えて甲子園駅で下車。着いたのが10時前。すでに第1試合が終盤に入るころだった。
この野球観戦は癖になる。34度に達する日差しの中、高校生の選ばれし選手たちが持てる力を振り絞って全力プレーする様を観戦することはこの上ない喜びだ。熱中症になってしまうような環境で野球を夢中で観戦する業はもはや忍耐としか言いようがない。
開高健は、「釣り」という業を『忍耐の芸術』と言ったが、これはまるで『忍耐の娯楽』というべきか。なぜこれだけ夢中になれるのかといえば、息子の存在が大きい。夫婦で野球観戦しようなんていってもうちの奥さまが首を縦に振るはずはない。親子で共通の楽しみを持つというのは本当にいいものだと改めて実感できた。
第1試合は、習志野高校がそつなく加点して勝利。習志野高校のブラスバンドのクオリティーの高さには驚かされた。野球だけでなくブラスバンドまで超一流というのも驚き。
素晴らしいピッチングをしていた帝京の投手。この試合では悲劇のヒーローに。

第2試合には大きなドラマが待っていた。帝京高校と八幡商業との対戦。試合は当初の予想通り、帝京高校有利に進んでいった。9回を終わって3−0と帝京リード。八幡商業はチャンスらしい場面をほとんど作ることができず帝京のサウスポーに手も足も出ない。だれもが帝京の勝利を信じてやまなかった9回の表八幡商業の攻撃。
八幡商業連続ヒットで1死満塁と攻め立てる。このチャンスに4番が強い当たりのショートゴロ。難しいバウンドとなり、処理が注目されたがこれを帝京の名手松本選手がはじいてしまう。八幡商業1点を返しなおも1死満塁で5番渡辺選手に回ってきた。

これまで帝京の投手にきっかけすらつかめないでいたところだった。フルカウントの外角高めの速球を思い切り振り抜くと打球は高く上がりふらふらとライト方向へと飛んでいく。1塁側にいたので距離はスタンドに届きそうに思えたが、切れるだろうと思いながら見ていた。
ところがその打球は逆風である浜風とものともせずライトポール際の最前列に飛び込む逆転満塁ホームランとなった。球場は、歓喜の渦と信じられないというどよめきに包まれた。
しかし、残念なことに唐津商業は敗退。後日、最後に残っていた大分の明豊も3回戦で敗退。九州勢がベスト8に一つも残らないという淋しい大会となった。
紫外線と戦いながら3時半まで観戦。その後球場を後にした。これで、息子との高校野球観戦ツアーは終わった。翌日は、修学旅行やり直しツアー。詳細についてはその2で紹介しま〜〜〜〜す。


TOP    BACK