わずかな差は大きな差 春の大会1回戦 

3月23日、第132回九州地区高校野球熊本大会が開幕。
冬場のトレーニングを経て、いよいよ夏の大会まであと3カ月と少し。3年生にとっては、夏の選手権までの長くて
短い最後の野球を味わう。
高専八代の1回戦の相手は、玉名工業さん。
城北地区では、常に上位に進出している強豪。
練習の成果を発揮して、いい試合をしてほしい。
会場は、2年生にとっては初めての山鹿市民球場。
桜が満開で景観もすばらしい。
しかし、選手たちは花見をしている暇はない。

12時プレイボールに間に合うように、高専を出発した。
この球場はファウルグラウンドが広いため、その対策が必要らしい。
予定通り、守備練習を終え、高専八代の先攻で試合が始まった。
1回の表、高専八代の攻撃。1番kuwaが出塁したもののミスで無得点に終わった。その裏、玉名工業の攻撃。先
発のmasaに襲いかかる。
四球やヒットで塁を埋められタイムリーを浴び、この回3点を先制される。
更に、攻撃の手を緩めない相手チーム。
2回の裏、先頭打者がヒットを放ったところで、ピッチャー交代。右のオーバースローのmasatoにチェンジ。

ウオーミングアップ不足は否めず、制球が中々定まらない。ヒット四球を絡め、タイムリーというパターン。

玉名工業の各打者は、派手さはないが、確実にピッチャーの球を合わせてくる。
打球が面白いように内野の間を抜け、外野手の前にポトリと落ちた。
この回5点を追加され0−8と大差でリードされる。
まだ、野球らしいことをさせてもらえない高専八代チームだったが、3回の表に2点を返して2−8。
これでいつものチーム状態になると思いきや。
3回の裏の玉名工業の攻撃。1,2回と同じような展開でmasato攻められ、またも満塁のピンチ。
何とかしのいでくれmasato。祈る後援会の面々。
そして、高専ナインは観客のだれもが5回コールドを容易に想像していたこのピンチを無得点で守りきりようやく相手チームに0の数字が灯る。

これで、本来の力を取り戻した高専八代チーム。masatoはその後立ち直り、伸びのある直球と鋭い変化
球で相手打線を翻弄。野手も固い守りで相手攻撃を無得点に抑えた。
高専の反撃が期待されたが、相手投手を攻めきれず8回の1点にとどまった。
そして、残念ながら8回の裏に、外野手のミスなどもあり、2点を追加され3−10で無念の8回コールド負けとなった。
監督から「もし同点になったらいくぞ」と言われていたyasuは、室内のブルペンで敗戦の報を知った。

何とか初戦突破をと期待していたが、明らかに相手の実力が上回っており、残念な結果となった。
しかし、中盤以降は、こちらのペースで試合運びができたし、あと1本出ればという展開にまで持ち込むことができた。また、2年生kuwaの成長や強豪校相手に奮闘した3年生masatoの好投など今後の試合への好材料も見えた。
あと1本、あと1歩。勝負を分けるわずかな差は、強豪校を分ける大きな差でもある。
基本練習の徹底と、少ないチャンスをものにする攻撃の形をつくり、投手を中心とした守りの強化を目指して頑張ってほしい。

次の大会は、4月7日の城南大会。
頑張れ!熊本高専八代CP野球部。
玉名工業のみなさん、試合をしてくれてありがとうございます。
次の試合でも勝ち進んでください。
高専八代
玉名工業 10

8回コールド


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