優勝候補との対戦

 平成23年度の中体連軟式野球もいよいよ大詰めとなってきた。
 今年の中体連大会の予想だが、一言でいえば実力が拮抗していて、どのチーム
が勝ってもおかしくない状況だ。
 ただ、これまでの大会や練習試合の情報から、いくつかのいわゆる有力校と言わ
れるチームは絞られてきた感がある。
 まず、免田中と人吉二中の2校をあげることができるだろう。
 免田中は秋季秋丸旗大会3位、春季秋丸旗大会2位。城南大会ではベスト8。更
に、九電旗球磨郡予選で優勝し、県大会ではベスト4に進出している。球磨人吉を
代表する投手がいて守りは堅い。
 人吉二中はこれといった目立った選手はいないが、攻守に穴がなく、うまい野球
をする。城南大会ではベスト4、県の九電旗大会では2回戦で熊本の白川中に1点
差負けという好ゲームを演じている。試合経験は豊富でチームもまとまっている。
 また、湯前中は少年野球で城南大会を制したメンバーが中心で、調子にのったら
手がつけられない。他郡市の強豪と試合をしても互角以上の試合をするチーム。
 あとは、秋の県大会を制した多良木中、好選手がいる水上中、そして、わが相良
中もダークホース的な位置にいると思われる。
 そういう中で、中体連大会が1週間前に迫ったこの日、相良中は人吉二中との練
習試合に臨むこととなった。

ようやく夏らしい太陽の顔を拝んだ気がする625日。相良中ナインは、人吉二中グラウンドで二中と坂本中との練習試合に臨んだ。

今年の梅雨前線は、6月に入って本格始動に入り、土日をことごとく大雨にした。その影響で、球磨郡軟式野球連盟主催の大会である「郡市中学生大会」は中体連以降への撤退を余儀なくされた。

相良ナインも6月初旬の下球磨大会まで全く試合ができなかった。今日対戦する二中にいたっては、何と1か月も試合から遠ざかっていたという。

当然、今日の試合は、梅雨前線のいたずらによって失われてしまった試合勘を取り戻すためというゴールが待っている。

さて、第1試合は、人吉二中との対戦。二中は、城南大会ベスト4、九電旗県大会でも1回戦で城北大会優勝の岱明中を破り、同大会準優勝となった白川中と1点差負けという好試合を演じたチーム。

もちろん、郡市中体連大会でも優勝候補の一角だ。しかし、同じ中学生。勝てない相手ではないはず。相手がどんなチームであれ自分たちの野球をやるだけだ。

午前9時、相良中の先攻で第1試合が始まった。


試合会場は人吉二中で

1回の表相良の攻撃。1syotaが死球で出塁。何としても先制点がほしい相良だったが、いきなり牽制で刺される。これも試合勘不足からくるのか。2死後、3syunが死球で歩き、ワイルドピッチで2塁へ進塁するものの4yasuが倒れてこの回無得点。

相良の先発は速球派のsyun。低目に伸びのあるストレートがきまり、3回まで二中打線を1四球ノーヒットの完璧な投球内容。相良中の攻撃に期待が集まる。

しかし、相良も相手ピッチャーの伸びのあるストレートと時折みせる変化球にてこずり、4回を終わってこれもノーヒットに抑えられる。

4回の裏、二中の攻撃。1死後3番バッターを四球で歩かせる。4番をファーストフライに打ち取るものの、5番打者にライト線へ落とされ、2死ながら1,3塁のピンチを迎える。この場面で次の打者をセカンドゴロに打ち取り無得点。4回を終わって0−0。投手戦?貧打線?の展開に。


久しぶりの試合に心躍る生徒たち

5回の表、相良の攻撃。先頭の6番息子yasushiが三遊間を破り、無死1塁。7tai8keiが送って23塁。このチャンスに期待のrenはショートゴロでチェンジ。これまで塁には出るものの中々1本が出ない相良中。先制点がとれない中、そろそろ二中の攻撃が気になるところ。

5回の裏二中の攻撃。1死後、8番を歩かせた後、盗塁を決められる。9番の絶妙のバントがヒットとなり、1死1,3塁。このピンチにスクイズを仕掛ける二中。これを相良が見事に外し協殺プレーで22塁に。何とかこのピンチを無得点で抑えたいところだ。

ところが、1番がデッドボールで212塁に。このチャンスに、二中は左の代打を投入。これが大当たり。3球目を振り抜いた打球は、うまい具合にサード後方にふらふらと落ちるポテンヒットで二中が1点先制する。

6回は両チームともランナーをだすものの無得点で最終回の相良の攻撃。4yasuが四球を選び、5ioがバントで送り、12塁の1打同点のチャンス。

このチャンスにyasushiが内野ゴロでランナーを3塁に進めるもタイムリーが打てない。7番taiがサードへライナーを放つも三塁手正面に飛びゲームセット。残念ながら0-1という悔しい敗戦となった。


善戦及ばず1点差負け

2試合目は、相良中対坂本中。八代市から1時間かけて試合会場に駆けつけていただいたチーム。初めて対戦する相手でどんなチームかわからない。

午前10時40分、相良中の先攻で試合が始まった。今度は1回に1点、3回に1点と順調に加点。更に5回に1番syunのタイムリーツーベースとワイルドピッチで2点を追加。6回にも2点を追加し、一方的な展開に。

守っては、先発のyasuが坂本打線を全く寄せ付けず、5回まで1安打無得点に抑える。6回からは、ショートのryoが抜群のコントロールで14球で2回の坂本中の攻撃をかわし、6−0で相良中の勝利となった。


第2試合は坂本中と

今日の試合は、いわゆる「BLANK」のためか、3チームとも精彩を欠いていた。雨で練習ができていないことがダイレクトに選手の身体の動きに反映していたように思う。

明日は、球磨中との練習試合が組まれているが、台風の影響で試合ができる確率は低い。後1試合くらい経験させてあげたかったが。今日が3年生にとって最後の練習試合になるかもしれない。そういう意味では、先発メンバーでない3年生も試合に全員出場することができてよかったと思う。


台風の影響とみられる強風でsyotaのセンターへの深い当たりが
タイムリーに(
2点目)

中体連まであと1週間となった。3年生にとっては、本当に最後の大会。けがのないように、そして、最高のコンディションで開幕を迎えてほしいと思う。そのためには、この1週間をどのように練習して、調子をあげていくかにかかっている。

中体連大会は負けたらそこで部活が終わってしまうという残酷な試合だが、全国大会までつながっている夢舞台でもある。

郡市内の16の学校の中でこの大会を笑顔で終えることのできる学校は優勝校のみ。後の15校は涙の敗戦が待っている。


守備は安定2試合で失策ゼロ

今こうしている中でも、この中体連大会を笑顔で終えるために、すべての野球部員が努力を続けていると思う。

あの一瞬の1打のために、あの一瞬の打球処理のために、そして、あの一瞬の投球のために、その何十倍、何百倍もの練習を積み重ねてきているのだ。

一生懸命やったからこそ味わうことのできる勝利そして敗戦。それらを経験する中学生球児たちの輝く姿を今年も見たいものだ。


3点目のホームイン

郡市中体連は、7月2日(土)川上哲治記念球場での開会式を皮切りに、郡市内4つの会場で熱戦が繰り広げられる予定。

1回戦の相良中の対戦相手は、岡原中。錦国体球場で午前10時プレイボールだ。相良ナインの奮闘を期待したい。

一戦必勝 全員野球 歴史を作れ! 相良中野球部


制球力抜群のryoが6,7回をしめる
人吉二中のみなさん、試合会場を提供、そして試合をしていただきありがとうございます。試合だけでなく、挨拶、グラウンド整備など試合以外の動きでも学ぶことが多かったです。中体連でも実力を発揮してぜひ勝ち進んでいってください。

(評)二中戦では、5回に相手エースの甘い球をとらえライナーで三遊間を破るレフト前ヒットを放つ。2打数1安打。坂本中戦では、緩い球に全くタイムングが合わず、2タコ。相変わらず変化球や緩い球が打てない。しかし、調子は上向きでこの調子で中体連大会へ臨んでもらいたいものだ。

2試合目は一方的な展開に


TOP    BACK