最後の練習試合 練習試合10
6月26日(日)、いよいよ中体連壮行会の日を迎えた。 今日の降水確率80パーセント。東シナ海から台風が連れてきた雨雲が南北に長く伸びている。今日は当然球磨中との練習試合はできないだろうと思っていたが。朝になると、予報とは裏腹にどんよりはしているものの比較的明るい曇り空。水はけのよい相良中グラウンドなら、今日は試合ができるかも。 気まぐれな天気は、昨日の試合で試合勘を取り戻しつつある相良ナインに、もう一度チャンスを与えてくれるようだ。 今日は、午後から中体連の壮行会を後援会の主催で行う予定だ。午前中まで天気がもってくれれば、バーベキューは屋根つきだから安心。 今日の試合相手の球磨中は昨日試合をいれていなかったそうで、途中で中止になってもいいから今日は何とかして試合をしたい意向だという。 両チームの思惑が一致し、午前9時前に相良の先攻で第1試合が始まった。 1回の表、先頭のsyunがライト前ヒットで出塁。その後、2,3塁までランナーをすすめるが、あと1本が出ずに無得点。球磨中の2年生エースは伸びのあるストレートを投げてくる。これまでの試合でも1点しか取れていない。何とか先制点をあげて逃げ切りたいところ。 相良の先発は、左腕のエースyasu。今日は、低めにストレートと変化球が決まり、球磨中打線を翻弄。いつものように守りでリズムを作り、攻撃を待ちたいところだ。 チャンスは意外に速く訪れた。2回の表、先頭の息子yasushiが、ライト前に落ちるポテンヒットで出塁。7番taiがバントで送り、更に8番keiがサードの前にナイスバントでこれがヒットになり、1死1,3塁で9番renを迎える。期待のrenは浅いライトフライ。さすがに、タッチアップできず、ランナーはそのまま。ここで、頼りになるsyunがショートへ高いバウンドのゴロを放ち、内野安打となる間に3塁ランナーホームインで早くも1点先制。 4回の表相良の攻撃。先頭のyasushiがデッドボールで出塁。1死後、8番keiがこれも絶妙のバントで1,2塁。9番renはここで得意のプッシュバント。これが、バントヒットにならないものの2,3塁にランナーを進めて、再び打席にsyunを迎える。syunは見事にレフト前にライナーのタイムリーヒットを叩き出す。貴重な追加点。 この後も、チャンスがありながら中々追加点が奪えずにいたが、7回の表に3番syotaが左中間を深々と破る文句なしのランニングホームランを放ち、ダメ押し点で3−0。 守っては、yasuがバットの芯をはずす巧みな投球で球磨中打線をかわし、1試合目は3−0の見事な完封勝利。
(評)2回にライト前のポテンヒットで出塁し、得点に絡む。4回も死球で出塁し、またもやsyunのタイムリーでホームイン。5回も2死2塁でレフト前ヒットを放つがこれは得点に絡まなかった。 2試合目は、最後の練習試合ということもあり、1試合目で先発できなかったメンバーを中心に構成。ピッチャーも久しぶりの登板となるsyotaが先発。 ところが、syotaが中々本来の投球ができず、1回に4点をもぎとられる苦しい展開。3回に相良が3点を返すものの、5回からリリーフした息子yasushiが相手4番バッターにツーランホームランを打たれ、6−3と突き放される。 「ちょっとインコースに甘く入ってしまった」と反省の弁のyasushi。しかし、久しぶりのそして最後となるだろうピッチングを楽しんだようだった。 7回の裏に何とか2点は返したものの、相手レフトのバックホームの好送球もありゲームセット。5−6で最後の試合は黒星となった。 しかし、最後に3年生全員が試合に出場できよい思い出ができただろう。監督の先生のご配慮に感謝したい。昨日は試合勘が戻らず、動きも緩慢だったが、今日は本来の相良中の動きに近かった。部員同士のコミュニケーションや連携もとれていて、とてもいい雰囲気で最後の試合を終えることができたと思う。
球磨中のみなさん、試合をしていただきありがとうございました。中体連では、いい試合ができることを祈っております。 試合が終わると、みんなで中体連壮行会の会場へ急いで移動する。後援会で手配したこの会場は食肉加工場内にあるバーベキューハウス。こんな梅雨空の日にはもってこいの環境だ。 監督の先生方の激励の後、乾杯。部員や後援会の面々はそれぞれにこの会を楽しんだ。会の終わりごろ、毎年恒例の選手たちによる中体連での抱負発表が始まる。 1,2年生が3年生に遠慮しながらのコメントあり、3年生は上級生らしい落ち着いたコメントありでとても和やかな雰囲気となった。 思えばこの相良中野球部を応援するようになって2年と3カ月が経過した。本当にあっという間だった。ひじを痛めた息子を病院に連れて行ったり、どうすれば打てるようになるのか息子とともに試行錯誤を繰り返したり。 しかし、悩む中でも野球の素晴らしさを改めて感じさせられたし、親子で中体連という共通の目標を向かって過ごしたこの2年と3カ月は、私たち家族にとってもかけがえのない時間だったように思う。 さあ、いよいよ中体連まで1週間を切った。芦北郡市、宇城、菊池郡市などでは、すでに中体連が開幕し、強豪校が順当に勝ち上がったところもあれば、県大会の常連校がまさかの1回戦敗退など波乱も起こっている模様。 「中体連は魔物が住んでいる」と監督の先生が言われていた。何が起こるか分からない。やってみればわからない。調子の波に乗れば、実力以上のプレーをすることもあるが、その逆も大いに考えられるということか。私は、その魔物は、自分自身の中にあると思う。今まで練習してきた自分を信じることこそが魔物を味方にできる唯一の方法ではないだろうか。 1週間後の丁度この頃には、生徒たちと笑顔で次のステージへの目標を語ることができることを信じて、この貴重な1週間を過ごしていきたいと思う。 一戦必勝! 全員野球で 歴史を作れ! 相良中野球部 |
雨は時折ぱらつくものの試合には影響なし 練習試合の最後の相手は球磨中さん 最後の練習試合で健闘した3年生たち 最後のピッチングを楽しんだ息子yasushi 最後の練習試合が終わりました 球磨中さんの執念を感じた試合でした 午後は会場を移動してのBBQ 中体連壮行会で力強い抱負を語る選手たち |