MY MEMORY

このコーナーでは私が出逢った中で記憶に残ったお友達を紹介しています


 NO,1   初めての磯マダイ 47cm 2003年2月1日 北浦 クツバリ    
 磯から初めて釣ったマダイです。場所は、北浦。雪のちらつく寒い日でした。テトラ側で何とか1枚クロを釣ったもののアタリは途絶えてしまい、時間はすでに夕マズメを迎えていました。足下に沖の二つ方面へいい感じの潮が流れています。
 ここで釣り雑誌で何度も目にした全遊動という釣りをやってみることにしました。00号のウキにJ4のクッションつきおもりと矢引にガン玉G7をかみつけます。完全にウキを沈めて道糸でアタリをとることにしました。撒き餌もマダイを釣るときは立て切りがいいと聞いたことがあるので、即実践。
 すると、多くの釣り人がそういうようにあたりは竿をひったくるようなものでした。この全遊動の体感ショックは、自分にとって衝撃的なものでした。釣友のuenoさんに玉網をかけてもらって釣れたマダイは47cm。初めて釣った磯マダイは神々しい光を放っていました。その美しさにしばし見とれるかまちゃん。すぐに、次の仕掛けを入れるべきだったと、その後、後悔してしまいました。この後釣れたのは、良型のアジで、潮が変わってしまいジエンドでした。
 これ以降、このとき釣れた時と同じような潮に出逢ったとき、この釣り方で勝負するようになりました。釣りの引き出しを1つ増やしてくれた自分にとって誠にありがたいお友達なんです。この魚の造りのうまさは特筆すべきものがあり、これ以降この魚を上回るマダイはまだ現れていません。

 
初めてのシブダイ 41cm  2003年11月3日 中甑 鹿島 灯台下 
 磯から初めて釣ったまともなシブダイです。この前の年にシブダイという魚の存在を初めて知り、釣ってみたいなと思っていました。しかし、夜釣りではカゴ釣りしかしたことがなく、釣れません。
 この時は完全なクロねらいの釣行。朝まずめでした。灯台下の船着け(低場)で突然ウキが視界から消えました。対応できずにバラシ。その直後に来たお友達です。喰い上がったアタリがウキに出て、やりとりが始まりました。ハリス2.5号、竿はメガドライ1.5号だったと思います。最初はとにかく強烈な引きでしたが、あとはわりとあっさり浮いてきました。金色のヒレに赤ピンク色の見事なプロポーション。うれしくてその後のクロ釣りに力が入りませんでした。
 刺身で食すと今まで食べたことがないような美味しさでした。これ以降、私はこのシブダイにハマリ、それを求めて硫黄島へ行くようになりました。

初めての尾長 52cm 2.14kg 2004年1月31日 硫黄島 平瀬 
 磯釣りを初めて3回目の寒グロシーズンのことです。当時、私は釣技向上を目指して釣り雑誌などを読みあさっていました。その時にある本に釘付けになってしまいました。その本とは、釣りサンデーの別冊「超グレのすべて」です。その記事の中で特に心を奪われたのが、デカ尾長という魚の存在です。男女群島、肥前鳥島、草垣群島などでは、冬場に産卵にやってくるクロメジナを朝ダナで釣ることができる。そして、その中には60を超えるものがいるということ。すっかりその記事の虜になった私は、師匠uenoさんをやる気にさせ5号竿などの太仕掛けを用意しました。もう一つのきっかけは、携帯サイト釣りナビの存在です。釣り雑誌の情報は早くても3週間前のもので、今どこが釣れているのか釣り初心者の自分には皆目見当がつきませんでした。この携帯サイトのおかげで、2004年のシーズン比較的よく釣れていて枕崎港から90分という近い離島である硫黄島の存在を知りました。離島便なので渡船料も安くありませんでしたが、一度離島という場所で釣りがしたくて思い切って黒潮丸に電話したことを今でも覚えています。初めて乗った場所は、平瀬。凪の日しかのれない尾長の1級ポイントです。時は、1月31日長潮。半月にくっきり表れた硫黄島の山陰は今でも忘れることはできないほど美しい情景でした。下げ潮が緩く手前に当たってきていました。尾長にはうってつけの潮です。たっぷり撒き餌をしながら瀬際に仕掛けを入れると、電気ウキがゆっくりと消し込みます。あわせを入れると今まで経験したことのない引きでした。上がってきた魚は52cmの尾長。うれしくて何度もクーラーを開けて魚を確認したことが懐かしいです。

チヌ 50.5cm 2.34kg  2005年3月20日 天草 松島
 釣りはもともとチヌ釣りから始めたのですが、釣技が伴わずにいつも貧果に終わっていました。もちろん、チヌは乗っ込み時期が良型が釣れることは知っていましたが、クロ釣りの方に心が動いていてチヌ釣りをする気持ちになれませんでした。2005年3月20日のことです。このころ職員団体の仕事が忙しくて少しでも時間があれば釣りという生活でした。この祭日も午前中は会議でしたが、午後からは体が空きました。天草は夕マズメという格言を知っていたので、このところよく釣れている松島へ行くことにしました。始めに乗せられたウソ島での全くアタリすらない状況。ところが、昼過ぎにいいポイントが空くということで、真珠棚が目の前の磯に乗せられました。潮がずっと手前に当たる状況でチャンスに恵まれませんでしたが、午後5時半を過ぎたところで初めて真珠だなに向かって右に潮が流れ出しました。潮変わりはチャンスという今までの経験通り、ガクッという前アタリの後、一気に棒ウキが消し込みました。真珠だなのロープやシモリを気にしながらごりごり巻き浮かせたのは、50オーバーのチヌでした。釣れたと同時に6時のサイレンが鳴りました。利用渡船は第2むつ丸でしたが、50オーバーを釣れば、渡船料を半額にするというサービスを行っていました。安い渡船料なのに、半額にしてもらって、申し訳ないと思いつつ、船長にいれてもらったコーヒーが美味しかったことを覚えています。

初めてのアカジョウ 3.9kg   2007年6月30日 黒島 立神 
 離島に通い始めて数年後、離島は冬場のクロも面白いが、夏場のシブダイも面白いことを知り、夏のシブダイシーズン開幕を心待ちにするようになりました。そして、そこではシブダイという魚はわりとポピュラーな魚で、シブダイよりも釣るのが難しいアカジョウという存在を知りました。しかもシブダイが夜釣りであるのに対し、アカジョウは明るい時間帯に喰う魚であることも。その食味は絶品らしいということで、この年からアカジョウをねらいに4月も5月も硫黄島に行くことになりました。そして、いよいよ2007年の夜釣りシーズン開幕。この年は、私の休日は時化続きで6月はすべて硫黄島に行けませんでした。6月はハシリの時期で最も大型の魚を釣るチャンスです。最後の休みの6月30日に硫黄島からダメ出しを喰らった後、どうしても釣りがしたくて黒島の宝永丸にрキるとOKとのこと。風裏の東側の磯「立神」に乗せてもらいました。たっぷり撒き餌をした後、夕マズメの釣りを開始。この日は、釣恋人の取材もあったので何としても魚を引きずり出さなければならないというプレッシャーの中での釣りでした。すると午後7時過ぎ、日も傾きかけた頃、置き竿にしていた石鯛竿が一気に磯壁に張り付きました。あわてて竿を立て、最初の突っ込みを耐えるとわりとあっさり水面を割りました。玉網をかけてもらいプレッシャーから解放されたことがなによりうれしかったことを覚えています。ネット友だちにもらった鋼タルメの仕掛けで釣らせてもらいました。感謝しています。


初めてのキハダマグロ 8.1kg 2007年8月31日 草垣群島一帯 
 磯釣りを初めて数年後、船釣りの楽しさも覚えた私は、大物釣りの魅力に勝てず、草垣群島の船釣りを一度経験したくて釣好に連絡しました。竿やリールをもっていない私は、お任せコースでした。ところが、釣具店に着いて情報収集したところ、8月にはいって草垣群島では空前のマグロフィーバーに沸き返っていたのです。前回の釣行では30kgのキハダが上がったとのこと。みんなの仕掛けは30号、40号でした。私のは15号です。この時点でキハダはあきらめざるを得ない状態でした。
 3時間15分の船旅の後、午後10時過ぎから第1の時合いが訪れます。10kgクラスのマグロがカンパチ混じりで次々に当たってきます。その度に「仕掛けを上げて」の船長の声。五目釣りの私にとってつらい状況でした。第2の時合いが午前3時頃やってきました。この船の一番の名人が30kgクラスを仕留めました。あんな魚を見せられちゃたまりません。私も偶然家の冷蔵庫からもってきていたイカをつけて一か八かトライすることにしました。夜明けまで後1時間もない午前4時半、ついにアタリをとらえました。しかし、上がってきたのはサメ。がっくり。また、気を取り直して喰わせました。ところが、私を含め3人がお祭に、道糸を切ってしまった私は。のこり20mを手でマグロを浮かせにかかりました。そうしてようやく釣れたのは、8.1kgのキハダだったのです。夜明け前まで後30分の出来事でした。


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