草垣群島










 枕崎港から南西沖90kmの海上に浮かぶ孤高の島々。北から上ノ島、下ノ島、中ノ島、南ノ島など17の小さな島々からなる無人島群。標高100m級の断崖に囲まれ、黒潮が沖合に流れる垂涎の地。オオミズナギドリやカツオドリなどが乱舞し、国の鳥獣保護区に指定されている渡り鳥の楽園。鳥だけでなく、実は人間も。古くは縄文〜古墳時代の遺物もあり、旧日本軍も立ち寄ったという。現在では、上ノ島の標高131mの地点に立っている灯台が唯一人間との関わりを残している。しかし、この無人島群は、九州からあまりにも遠く、無人島なので当然交通機関もない。この島に行くためには、チャーターした高速船で行くしかない。それでも枕崎港から最低でも3時間はかかる。まるで人間の訪問を拒んでいるかのように。




TOP    BACK