宇治群島








宇治群島は、甑島手打、津口鼻の南西53キロの海上にあり、磯釣り師垂涎の地として名高い。家島と向島の2つの島からなる無人島で、メジナ、大型の尾長、石鯛、アラのポイントが目白押し。その驚くべき魚影の濃さは昭和30年ごろ、フロンティア精神に満ちあふれた漁師たちに入植を試みさせた。しかし、船舶機械の技術がまだ高くないこの時代に、いくら最高の魚影を誇るとはいえ、捕った魚を市場まで運ぶことはかなりの負担だったそうだ。度重なる台風により漁船の破損、定置網の流失などのそのリスクの大きさから宇治群島開発事業は、4年半で断念。今は唯一避難港だけが人間の入植した名残を残している。


宇治群島全景

    家島周辺(ガラン・双子瀬・避難港)   

ガランのハナレ
 石鯛、尾長、クロの好ポイント。北側では、石鯛の大釣りが期待できる。南西向きの船着けでは、クロ、水道側でもクロが釣れる。南からのうねりには気をつけたい。

避難港前
避難港前一帯は、シモり根が点在しており、魚影が濃い。写真奥が高場、手前が低場。ともに、下げ潮でクロが数型ともによく、朝、夕マズメが有利。2月〜3月前半になると、クロのノッコミを迎え1ヒロ位の浅いタナで入れ食いになる。宇治向島との水道(隼人の瀬戸)に面しているため、潮通しは抜群で激流が流れることもある。瀬自体は低いので、うねりには気をつけたい。

ガランの水道
 尾長の1級ポイントとして名高い有名瀬。水道なだけに潮が通すポイント。船着けから南側へ進むとワンドがあり、撒き餌がたまりやすく、夜釣りの尾長ポイントとなる。ワンドが喰わない時は、40mほど先にある瀬に流していくのもいいそうだ。

   向島北側(黒瀬・西の立神・ハカタ瀬)  

黒瀬1番
写真説明

黒瀬2番
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黒瀬3番
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黒瀬4番

黒瀬5番
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三角瀬
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西の立神
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ハカタ瀬
ポイントは、船着け右に歩いたところ。西向きにあり、低い瀬のため、冬場は磯海苔がついて滑りやすいので注意が必要。

    南のハナレ・鮫島周辺(雀島・ウベット)  

鮫島全景 雀島全景


鮫島 三段
狭いが足場は悪くない三段。切り立った形状をしている。夜尾長は瀬際ねらいが基本。口太はあまり期待しない方がよい。鮫を刺激しないようにしながらのスリリングな釣りが楽しめる。

鮫島のハナレ
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小鮫
鮫島本島の北東側に天空に突き出すような角の形をした独立礁。2人くらいがよい。釣りができるところは4カ所。船着けと船着けの右隣、右奥の足場の良いところ、そして、船付けの左側の狭い場所である。夜尾長は、船着け右の角や船着け左のワレの瀬際がよく、水道奥の根回りもオナガの巣と言われるほど魚影が濃いらしい。

壁の水道
ポイントは2カ所。船着けの足下と船着け右にある小さなワンド。足下に間断なく撒き餌をして、魚を足止めにして釣る。


南のハナレ
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写真説明

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カケアガリ
尾長は、かけ上がりのハナレ向きのワンドの瀬際をねらう。口太は沖向きの斜めに傾いた釣り座で釣る。ここはサラシが狙い目。足場がよく比較的広いので夜釣りに適した磯である。


カケアガリの離れ
ハナレ瀬にしては、大きな独立礁。船着け、裏のワンド、船着け右横に見える小さな瀬との水道の3カ所が主な釣り座。水深があり、タナが深い傾向がある。尾長は、小さな瀬の根回りに着いているので、撒き餌をしておびき出すことが大切である。



枕元
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江波岬
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赤崎瀬
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雀のカドヤ
雀島の北東方面は角にある雀のカドヤ。ポイントは船着け、中央部と東島方面の3カ所。尾長グレの魚影が濃く、昼でも尾長が当たってくるので油断はできない。夜尾長は中央部の釣り座に分がありそうだ。

雀島の南
雀島の東島の南側に位置する磯、低い磯なのでうねりには十分気を付けたい。浅く根が点在しており、魚影は濃い。

雀島西の地
雀島西島の北西部に位置する磯。北向きの釣り座は、潮通りがよく流し釣りで大型の魚が喰う。夜尾長のポイントでもある。また、ハナレ瀬との水道も面白く、大型の口太が潜んでいる。

双子瀬
ケイダ瀬

ナンセイ瀬
ポイントは、船着けの本島との水道が狙い目。ただし、高いため長い玉網が必要。また、船着けの反対側は、低くなっており足場がよい。浅く根が点在しているので、口太の魚影が濃い。東向きの風にめっぽう強い。


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