10/24 ああ無念の鹿島パート2

久しぶりにuenoさんと休みが合致した。お互いに忙しい身だが、釣りをしたいという願いは同じ。10月24日(日)若潮。あせって釣りに行かなくてもという声もあったのだが、今年は台風の当たり年でもうすでに今年は10個も日本に上陸している。当然、海況は良くなく、また、いつ時化がくるかわからない。ちょうどいいことに、台風の合間に海が穏やかな日々が続いていた。今がチャンス行くしかない。どんな理由を付けても結局行くけどね。

さて、問題はどこに行くかだ。この時期は、沖磯よりも内湾や地磯や堤防の方が、釣果が上がる時期だ。御所浦の磯や川内沖堤でもいいけど、せっかくだから沖磯だ。昨年、10月の下旬にクロがよく釣れた鹿島に決定。水温も22度まで順調に下がってきた。いよいよ秋磯開幕だね。

心躍らせながら、午前2時半に人吉を出発。我々と同じ物好きを乗せて、誠芳丸は午前5時15分に串木野港を離れた。例年なら、中甑は、東磯から釣れだすのだが、船は、べた凪の西磯へ向かった。東風が強いようで東磯はまたまたあきらめざるを得ない。

いやな予感するなあ。前回の鹿島惨敗の時も確か西磯はべた凪だった。弁慶に乗りたかったが仕方がない。蘭牟田の水道を抜けすぐの所の鳥の巣に底物1名、ダンママに2名、円崎の灯台下の手前に1人、その後、「kamataさん、2人がいいですか。」反射的に「はい」と答えると、船は池屋崎の手前の地磯につけた。途中で好ポイント灯台下、ネンガ瀬、池屋崎には人がいた。ここは、後で聞いたが、中の池屋と言うそうだ。左側は池屋崎の水道になっており、右は円崎に向けて広く開けている。撒き餌をすると右へと潮が速く走っている。


中の池屋 円崎を臨む

早速、仕掛け作りに入り、餌をまいた。しかし、まったく魚は見えない。どうなってんの。この時期だから、普通餌取りが出てくるはずなんだけど。これは、爆釣するか、2月の鹿島みたいに1回も餌をとられない完全試合かのどちらかだろう。

0号のトリプルセンサーで探っていたが、潮がまた一段と速くなったので、5Bのトリプルセンサーに変え、竿1本半を基本としたタナを探った。いきなり、uenoさんにヒット何かと思えば、40オーバーのバリ。しばらくすると私にも当たりが、ヒブダイが歓迎してくれた。船長が教えてくれたポイントでは、魚の反応が全くない。そこで、根や瀬際に潜んでいる魚をねらうとブダイが当たってくる。普通、ブダイは1年中釣れるが、そんなに数釣れ


一番歓迎してくれたブダイくん

る魚ではない。粘っていれば、1匹くらいクロが当たってこないかなと釣っていると、ブダイの入れ食いが始まった。10時頃には、二人で交互にブダイ(舞鯛)の舞い踊りの歓迎を受けた。しかしひくなあ。uenoさんも50オーバーのアオバチ(アオブダイ)を釣って苦笑い。いい潮の動きと思うのだが、どうも当たってくるのは、ブダイ、バリ、イチノジ、イスズミのゲテモノ君たち


中の池屋で奮闘中のuenoさん

ばかりなり。ひたすら瀬替わりを待ち続けるが一向にやってくる気配がない。やっとで瀬替わりだと思いきやすでに午後1時になっていた。西崎を過ぎ、由良島方面へ船は走った。好ポイントはだいたい他の客がいた。同じ串木野港から出るビッグバーバーワンの客が好ポイントを抑えていた。

A級ポイント高島の夫婦連れの客を乗せて由良島で「kamataさん、乗りたいところはありませんか?」そんな急に言われても。中村船長のこの言葉から今日の状況は最悪に近いと想像できた。中村船長は、情報を求めて避難港近くに停泊しているビッグハーバーワンの船長に状況を聞きに行く。「釣れんなあ。うちは4枚釣ったのがいるだけ。あんま釣れんから、2時まで釣らせることにしたよ。」とハーバーワン船長。

由良島はどうかと言っていたので、「由良島はどうですか。」「由良島は釣れてない。」ブダイオンパレードだった高島の客を、避難港横の高い瀬に上礁させ、「午前中に2枚釣れたところに行きましょうか。」と船長。OKする私たち。船は北へ舵を取り、昨年の夏の夜釣りで惨敗したダンママに瀬替わりした。乗ったものの潮が全く動かない。餌取りがわんさかいて釣りにならなかった。きっと食うのは夕まずめだねと諦めて早めに片づけた。

魚が釣れる気がしないのを感じることができたこれも一つの成長かななんて捨てぜりふを残して、午後4時15分鹿島を後にした。未だ時期的に早かったようだ。この釣り人の判断も釣りの腕のうち。帰ってからブダイを調理した。刺身は癖がありおいしくなかったが、ムニエルにするとおいしいこと、おいしいこと。これがせめてもの救いだった。

TOP BACK