12/18 おみやげゲット作戦〜離島編〜 硫黄島

もう1ヶ月近く竿を握っていない。そろそろ禁断症状が出始めた。時は師走。教員は通知票付けで忙しい季節。この時期に釣りにいこうなんて考えるやつはいない。ところがいるのだ。今年担任をはずれているこの私だ。今年久しぶりに担任に復帰したuenoさんは当然通知票で不参加。

かくして、寒クロシーズン開幕戦は、1人での寂しい釣行となった。目指すは未だ行ったことのない下甑片野浦。阿久根港からでる海上タクシー「近海」に連絡。準備完了。なぜこうまでして12月の忙しい時期に釣りに行きたいのかは訳がある。それは、クロが一番活性の高い時期で数釣りができるからだ。

水温が徐々に下がるこの時期は、餌取りの小魚が減って行くにつれて本命のクロが高活性になる。産卵に備えて沖磯にできる大好物の海苔を食べにくるのだ。片野浦を選んだのは、禁漁の手打西磯の隣に位置し、また、今年甑で最も好調な滑り出しを見せた瀬々野浦に隣接しているからだ。憧れのオナガグレちゃんも顔を見せてくれるという貴重な釣り場片野浦。地元の瀬渡し船は未来丸。民宿に泊まって1泊2日入院という作戦なのだ。

さて、今年のメジナシーズンはどうなるのだろう。開幕から好調だった天草西海岸はいつの間にか小休止。例年なら、クーラー満タン当たり前の宮崎県北の雄北浦では散発的にメジナの顔が見える程度。佐田岬方面はまずまずだが、薩摩半島は今一歩。甑島では、里、鹿島、手打とムラが見られ、唯一瀬々野浦だけは好調を維持しているといった状況にあった。

そこで気になるのは天気。今年は異常とも言えるほどの暖冬で、まるで11月のような安定した天気が続いていた。遙か南海上に台風29号が発生していたが、この時期になれば台風はこわくない。前日の予報では、薩摩地方18日朝のうち雨日中曇り、翌19日は晴れ。海況も安定していた。甑に行けるのは確実だろう。念のため近海の船長に電話。「3時半集合、4時出航だよ。」やったぜ、初めて片野浦に行けるぞ。

ところがまたもや不運が釣り人を襲った。5分後に近海から電話がかかってきたのだ。「kamataさん、ごめん。今連絡があってね、他のお客さんが事故があったとかでごっそり行けなくなって、今のところkamataさん1人なんですよ。日曜日の一日釣りじゃあだめ?」目の前が真っ白になった。よっぽど私は片野浦に縁がないようだ。

すぐに瀬々野浦に渡してくれる第2永福丸に電話した。好調を裏付けるように日曜日の1日釣りしか空いていないとのこと。どうしよう。せっかくの1泊2日入院なのに。ありったけの想像力と判断力を働かせて最もふさわしい釣り場を頭の中で探した。

すると、数日前から、500gから1kgのクロが釣る人20枚と好調な滑り出しを見せている硫黄島が頭に浮かんだ。おいおい、離島に行くにはまだ早いぞ、と思ったが、まてよ。やっぱり今一番釣れているところに行くこれが定石じゃないのかな。12月の離島釣りはもったいないという定説を打ち破ることにした。

早速、前回いい思いをさせてもらった黒潮丸に電話した。「いいですよ。上物ですか?クロが釣れてるよ。夜釣りも用意しとくと良いね。サンマやイカを用意すると面白いよ。2日でオキアミ4角、アミ4角でいいんじゃない?パン粉は入れない方が良いよ。4時出航です。」こうして、今年の寒クロシーズン開幕戦は予想もしない離島硫黄島での釣りとなったのだ。

17日の夜遅くまで組合の仕事をしていて10時頃帰宅。それから1時間ほど睡眠を取って、午前1時に自宅を出発した。3時すぎに枕崎港に到着。10人ほどの釣り客が船長の到着を待っていた。1泊2日釣りは、私と熊本の大津町からの底物師2人。

ほどなく黒潮丸泉船長が到着。乗船名簿を書いた後、エンジン音が変わり港を離れた。思ったよりうねりはないようだ。90分の道程の後、エンジン音が緩やかになった。1日釣りの底物師から渡礁が始まった。5回ほど瀬付けしただろうか、呼ばれるまでゆっくりくつろいでいると、「kamataさん、準備して。」と船長の声がした。

午前6時を回っていたがまだ暗い中、ライトを当てられているところを見ているとどこかで見たような。ポーターの方に「ここはどこですか。」と聞くと、「タジロ。」と答えた。あれっ、9月の夜釣りでいい思いをしたタジロ瀬の横ではないか。速やかに渡礁を済ませ、船長のアドバイスに耳を傾けた。

「ポイントはそこの先端の所と奥のワレの所。先端は2ヒロくらい。シマアジもくるよ。先端がだめなときは奥のワレもいいよ。ワレの中に仕掛けを入れてね。タナは1メートルくらい。浅いときは50センチでもくるよ。」これだけアドバイスをもらえば十分。相変わらず硫黄のにおいが辺り一面立ちこめている。これは期待が持てそうだ。2日釣りだ


タジロ瀬低場ワレのポイント

からあわてる必要はない。明るくなってから、仕掛け作りと撒き餌を準備した。船長のアドバイス通りオキアミとアミを混ぜたものにし、パン粉は入れない。

先端に釣り座を構えると良い感じの潮が流れている。相変わらず、海底からわき上がる温泉によって海水が濁っている。ここで、温泉好きのグルメ指向のお魚さんをゲットするため、まずは撒き餌を少しずつ間断なく40分ほどまき続ける。

しかし、にごりで魚は見えない。温泉の濁りは魚の警戒心を和らげるが魚の動きが見えないという条件も作っていた。午前7時すぎに釣りを始めた。潮は良い感じでまっすぐ沖へと走っている。竿は振りあげを可能にしてくれそうなダイコーの強豪2号アウトガイドにリールダイワプレイソLB2500番。道糸ダイワグレイト2号にハリスサンラインパワーストリーム2号のコンビ。ウキはグレックスKAMA3Bに2Bのガン玉。ウキ下は2ヒロから始めた。

期待の第1投。エサはとられない。第2投やはりエサはとられない。瀬際からだんだん沖へと仕掛けを入れる位置を変えていった。1時間経つが一向に反応なし。生命反応が感じられない。

どうなってるの。沖の潮目をねらっているとウキを見失った。あれっ、どこにあるのかな、と探しているといきなり道糸が走った。強烈な引きだ。竿を叩くこの引きはメジナではない。手前に寄せたが、しぶといやつで何度もつっこみを見せている。

今日は離島バージョンの2号竿だ。そう簡単に切られてなるかとウキが見え最後のフィニッシュにかかろうとしたところで痛恨のバラシ。おいおい何で?ハリスをチェックするも大丈夫。ハリを見るとちゃんとついている。ハリはずれだ。おかしいな。刺さりはトップクラスのひねくれグレなのに。シマアジかイスズミかどちらかだろう。できれば前者であってほしい。

やっとで魚からの反応に俄然やる気にはなるものの、またもや当たりがなくなった。エサがとられないんだからしかたがない。釣れないと思わず周りを見てしまう。隣のタジロ瀬に乗っている上物の客を見ていると丁度魚をかけていた。ここからは遠くてよく見えないがなんとなくメジナっぽい魚だった。

あっちは結構魚からの反応があるようだ。気持ちは焦るばかりで3度、4度と仕掛けを変えていく。そして、最初のバラシ劇から更に1時間が経過した。時計を見ると午前9時過ぎ。どうしよう未だノーフィッシュだ。やがて、黒潮丸が見回りにやってきた。隣のタジロ瀬の客に状況を聞いていた。メジナが釣れているらしくその客はO.Kのサイン。今度はこっちへ向かってくる。

「kmataさん、何か釣れた?」だめのサインを送ると。「瀬替わりしようか。」と声をかけてきた。一応荷物を積んで船長と話した。「クロもシマアジもこなかったの?」「2回ほどばらしちゃって。」「瀬が替わりしてもいいよ。でもここは唯一シマアジが釣れる所なんだよ。潮がきいてないのかな。撒き餌は手前じゃなくて先に撒かなきゃだめだよ。」

ありっ、そういいや手前ばかりに撒いていた。「上げ潮の時間帯には奥のワレでクロが釣れるんだけどね。潮が入ってないみたいだね。」いいや、私の腕が悪いんですよ。「クロが釣りたいんでしょ。」実は揺れているのだ。クロはどこでもつれるけど、シマアジは滅多に釣れない。しかもシマアジは食べておいしくおみやげには最高だ。持って帰れば家族が大喜びすること間違いない。

ええいと「シマアジでもいいですよ。」と決断を下した。客の考えが理解できた船長は「隣は1時までだから、空いたら隣に乗せてあげようか。それまでここでがんばって。」と励ましてくれた。一度乗せた荷物をいやな顔一つせずにまた下ろしてくれた口ひげのポーターのおじさんに礼を言って再びこの場所でがんばることにした。


大活躍だった竿強豪2号にプレイソ2500番のリール

相変わらず潮は良い感じで動いているのに魚からの応答がない。3回ほどばらした。最後の魚は浮かせる寸前だったので魚が確認できた。

しかし、愕然とした。イスだったのだ。すぐさま、先端の釣り座に見切りをつけ、11時過ぎからワレのポイントを探ることにした。潮が効いていないのでサラシもなく、期待できそうもない。サラシでもあれば、いかにもメジナが潜んでいそうな場所なんだが。瀬際ぎりぎりに仕掛けを落としているとゆっくりとウキが沈んでいった。魚だ。合わせると竿に乗ってきた。強引なやり取りをしようとすると魚は軽かった。振りあげた第1号はコッパのオナガくんだったのだ。

リリース。でも、やっとでメジナからの便りにやる気が出てきた。やはりここに何匹かのメジナが潜んでいるのは間違いない。しかし、問題は食う潮なのかと言うことだ。コッパの挨拶の後再び魚からの反応がなくなった。瀬替わりの時間になり道具を片づけた。

しばらくして黒潮丸がやってきた。予定通り、私は隣のタジロ瀬に乗せられた。「潮がいけば釣れるからね。夜釣りもここで良いかな。夜は気をつけてよ。じゃあがんばって。」黒潮丸は1日釣りの客を乗せて枕崎港に帰っていった。

これからは、翌朝まではこの場所に1人だけとなる。それまでに何とか結果を出さなくちゃ。撒き餌を新しく作り、再び30分間間断なく撒き始めた。ウキは3B。ウキ下は2ヒロとって釣り始めた。第1投。エサをチェックするとエサがかじられていた。第2投やはりエサがかじられている。生命反応あり。ウキ下を30センチほど浅くしトライ。

すると、ウキがわずかにしもっていった。ゆっくり合わせるが竿にのらない。更にウキ下を20センチほど浅くし、第4投左のサラシのはけだしと右からの引かれ潮との合流地点の潮目にめがけて流していった。

今度は予定通りその潮目のところでウキが一気に消し込まれていった。すぐに道糸が走った。ベールを返しやり取りが始まった。強烈な引きだ。キーンと糸鳴りがしている。やはり竿を叩いている。

またイスかあ。数度の締め込みをかわして浮いてきた魚をよく目をこらしてみた。黄色い尻尾だ。もしかして。2号竿にものをいわせて振りあげて確認すると、そこには元気の良いシマアジが跳ねていた。800gほどの小型だが、初めての魚とボーズ脱出に胸をなで下ろした。時合だ。このチャンスを逃すものか。

それからというもの1投ごとに魚からの何らかの反応があった。ウキ下をいろいろ変えてみるがなかなかハリがかりしない。3枚のシマアジをゲットするまで9回ほどばらしてしまった。

また、ウキを持ってはいくのだが違和感を感じるのかまたエサを離すということが続いていた。ここの魚は知能指数が高いようだ。仕掛けを0号のウキを飛ばしウキに小さい棒ウキを固定にした2段ウキにするとまた食いがよくなった。どうやらシマアジがわいてきたらしい。相当な数がいるようだ。

5枚釣ったところでデカ版の亀に仕掛けごと持って行かれてしまった。亀さんってオキアミを食うんだね。まいった。今度は、レーダーソナーの2段ウキにした。仕掛けを変えると魚の食いがよくなる。しかし、相変わらずバラシの連続。シマアジは口が切れやすいのか。掛けてもバラシとなってしまう。

潮の具合によって1ヒロから2ヒロ半の間をいったり来たりしている。再びKAMA3Bにして探った。入れ食いは4時過ぎまで続いた。結局20回以上魚を掛けたにもかかわらず釣り上げたのはわずかに8枚。

良かったよね。もし、今回の釣りが1日釣りだったら、ボーズで帰ることになったはず。クロは釣れなかったが、シマアジの引きを十二分に楽しむことができた。冬は日の暮れるのが早い。心地よい腕の痛みとともに夜釣りの準備を始めることにした。ブッコミも考えたが、やはりフカセ釣りが面白いということで、1号の電気ウキに10号の道糸・ハリス。竿はダイワのブレイゾン5号遠投の出動だ。


夜釣りの刺客 アカマツカサくん登場

30分ほど撒き餌をし、第1投。いきなり電気ウキが消し込まれていく。あがってきた魚は夜釣りの餌取りの定番アカマツカサ。君じゃないんだけどな。海にお帰り願って、第2投。それからというもの餌取りのアカマツカサがわいていて釣りにならない状態が続いていた。

仕方がないので瀬際をねらうといきなりゆらゆらとウキが消し込まれていった。ぐんと竿にのってきた。ううっ、こいつは太いぞ。ものすごいトルクで突っ込んでくる。ジジジジとドラグから道糸が出て行く。何だろう。しかし、魚を確認する前にバラシ。

ハリが小さかったかな?再び瀬際をねらうと再び当たりが。今度もものすごい引きだ。つっこみはそれほどでもないがとにかく重い魚だ。浮かせたが力が強く沖に向かって逃げようとする。おやっ、青物かなと思ったところで、またもやバラシ。

残念。気を取り直して釣り始めるが、もうオキアミでは持たないほどに餌取りの猛攻はすさまじかった。そこで、スーパーニシムタのタイムサービスでゲットしたイカとサンマを試すことにしたが、これも何か魚が食ってはいるが、魚が小さいのかハリ掛かりには至らない。

釣りにならない状態で午後9時を回ったところで急に睡魔が襲ってきた。寝袋で仮眠を取って朝方からまた釣りを再開することにした。朝のうち雨がぱらついたが、今はこぼれるような星空だ。天然のプラネタリウムを独り占めだ。波の音を子守歌に寝袋ですやすやと眠った。

目が覚めて時計を見るとすでに午前5時を回っていた。どうやら爆睡していたらしい。あわてて釣りを再開した。すると、夜釣りにはいってすぐに掛けた魚と同じものすごい引きだ。今度は絶対取ってやる。浮かせて何とか耐えて、キャップライトを当ててみた。するとその大物はデカ版の亀さんだったのだ。ガックリ。力が抜けた。力が抜けたところで亀さんは仕掛けを切って逃げていった。

ごめんね。でも助けた替わりに竜宮城という入れ食いにつれていってくれえ。亀さんの登場ですっかり夜釣りのやる気を失った。エサを作り直して撒き餌をし、夜が明けるのを待った。

夜があけた。さわやかな朝だ。さあこれから午後1時までクロまたはシマアジをできるだけ釣ろう。黒潮丸がやってきた。「kamataさんどうやった?」「亀にやられました。」とだめのサインを送った。

「1時回収だからね。」黒潮丸は去っていった。昨日と同じ仕掛けでよしっと第1投。潮は今日は昨日と反対で右へと流れていった。ワンドから湧き出している温泉が右に引かれて行っている。そのため、釣り座の海水の濁りがやや薄くなっている。海の様子を観察してウキに目を移すとあれっ、ない。と思った途端竿にのってきた。ぼーっとしていたので魚は深く突っ込んでしまったらしい。ばらし。

いきなりのバラシでスタート。第2投はしっかりとウキを見ていた。ゆっくりと消し込まれていく見えなくなるまで待って合わせるとギューンとのってきた。数度の締め込みに耐えて上がってきたのは、ギンガメアジだった。遠くから来た釣り客に朝の挨拶をしてくれたギンガメをやさしくしめてクーラーに入れた。

今日も入れ食いの予感。それからというものシマアジとイスズミの入れ食いが始まり、バラシの連続。振りあげで4匹強制リリースしてしまったので、その後は玉網で掬うことにした。今日もシマアジを20回ほど掛けた。腕が痛い。クーラーに入れたのは9枚。昨日の魚と合わせると17枚という充分すぎるほどのおみやげができた。離島おみやげゲット作戦は成功裡に終えたことを確認し納竿とした。


おいしいおみやげ シマアジ17枚

午後2時40分に枕崎港に到着。夢のステージは終わりを告げた。船長にクーラーに氷を入れてもらいながら今回の釣りを振り返った。

「シマアジはおいしいよ。すしねたに最高だよ。シマアジでいいと言ったからあそこにのせたんだよ。クロが釣りたかっなら違うところにのせたのに。今日も良かったよ。平瀬で2人で10枚。鵜瀬でも結構釣れてたし、新島なんか30枚釣れたよ。」ポーターのオジサンもイシガキダイのでかいのが浅瀬などであがっていたとのこと。

12月にはいると例年シマアジがタジロではよく釣れることも教えてくれた。「オナガはいつぐらいからいいですかね。」はやくもオナガねらいの虫がうずき聞いてみた。「もうちょっと水温が下がってくれば出るよ。」その時丁度通りがかったどこかの釣りクラブのにいちゃんを捕まえて、「この人なんか1人で7枚も釣ったんだよ。3.7キロもあったよな。」釣りを終えたばかりなのに再びアドレナリンが全身を駆けめぐってきた。よしっ、またくるぞ、魚の宝庫硫黄島へ。そう言い残して家路へと向かった。


シマアジのフルコース

家に帰ってシマアジを色んな所へ配り、自分の家族分として6枚を夕食に振る舞うことにした。船長の言う通り握り寿司、ちらし寿司、塩焼き、お造りとシマアジのフルコース。ほんとにすしネタは最高だった。

甘みのある引き締まった身。アジの仲間でありながらアジ独特のにおいがなく、青さかな系統が苦手なうちの母ちゃんも大喜びで食してくれた。焼き魚も最高だ。エビの身を食べているような食感。最高においしいイサキの塩焼きに勝るとも劣らない味だ。もうすっかりシマアジのフアンになってしまった。引き味、食味ともにこんなにすばらしいとは。寒クロ開幕戦が季節はずれの離島ツアーに化けてしまったけど大満足の結果となった。

やっぱ、硫黄島はよかばい。


シマアジの握り最高


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