8/13 癒しの釣り〜サヨリ釣り〜 野釜島

お盆休みの前、自分の出身地である福岡市に帰省した。妹と甥っ子と私の家族とじいちゃんばあちゃんで海水浴を楽しんだ。福岡市を西へ進み、糸島半島へ。志摩の海水浴場でゆっくり過ごした。お昼ご飯をとった後まだしばらく時間があった。何気なく、釣りの話を持ち出すと、妹がかなりやる気になっていた。せっかくだからこれは行くしかないと、今宿にある福岡市海釣り公園へ出発。午後4時半ごろ到着。かなりの客がいた。この海釣り公園はかなり魚影が濃い。サビキ釣りを始めると夕まずめということもあって、いきなりの入れ食いが始まった。表層にはイサキ子、中層にはサバ子、たまにイワシ子、そして、やや深いタナには、本命のアジゴが群れている。底まで落とすと、フグの餌食になったけどね。しかし、そんな釣りの中で気になる魚を見つけた。細長くて群れになって回遊している魚だ。サヨリである。この魚は、ダツ科だが、サバに近い魚ではないだろうか。いつか魚屋さんで買って刺身にしたところ甘くて大変美味だったことが脳裏をよぎった。ここで釣り師の本能が動いた。管理棟へ戻り、サヨリ仕掛けはないか聞いたがないとのこと。そこで仕方がないので、サヨリの餌になるサシアミを買って、アジゴは無視してサヨリ釣りにはまった。しかし、悲しいかなサビキ釣りではどうしてもサヨリを釣ることは難しかった。2匹だけ釣って持って帰った。うーむ、家に帰ったらサヨリ釣りをするぞ。

熊本の天草地方では今期サヨリが好調のようで、大矢野の野釜島付近や龍ヶ岳町あたりでよく釣れているらしい。携帯の釣りナビをみていると、野釜港から出る「幸福丸」がサヨリが30〜35cmを釣る人40〜50匹と知らせてきた。これは行くしかないね。家族のやや冷ややかな視線の中、8月13日にサヨリ釣りに出発。一番船は5時半ということで時間内に到着したのにもう出船していた。みんな気が早いなあ。無理もない。ここ数日間うだるような暑さが続いていた。水分を十分に持って行かないと熱中症でダウンてこともありえる天候だった。ようやく船は戻ってきて2番船として乗り込んだ。夜が明け薄いもやが海全体を覆っている。遠くに真珠棚が見える。あそこだな。でも筏は見あたらない。あれっ、思ってると、筏ではなく、ボートに乗せられた。こちらが勝手に筏と決めつけていたのがいけないんだね。


幸福丸の基地 野釜港


西向きの釣り座


東向き釣り座

早速仕掛け作り。竿1号に道糸2号、釣研全遊動斜め浮きをとばし浮きに、0号の棒型のあたり浮きを固定にし、タナをまず1ヒロで釣り始めた。ハリはサヨリ専用のハリス0.6号付きのものを使用。撒き餌は赤アミを少しずつ広範囲に間断なく巻き始めた。程なく、アジゴがわき始め、どこを釣ってもアジゴだらけになった。あれっ、いったいサヨリはどこにおるん?6時頃から釣り始めたのに、7時半になってもサヨリを見つけることができなかった。きょろきょろしながらサヨリを探していると、いたいた、西向きの方から細長いかわいいサヨリちゃんが泳いでくるのが見えた。潮が速くなってきたころサヨリの群れが回遊し始めたようだ。そこから、アジゴとサヨリが交互に釣れだした。撒き餌がだんだん効いてきたのかサヨリだらけになった。それと同時にアジゴの魚影が消えた。完全に浮いているので、タナを矢引(約50cm)にして釣った。魚がすれてくると、浮きを持って行かなくなったので、あたり浮きのわずかな押さえ込みであたりを拾い気がつくとクーラーにはサヨリだらけになった。途中でボラかなんかの強いあたりで竿先が折れるハプニングがあったが、おみやげには十分と午前11時前に納竿とした。この野釜一帯では、良型のチヌの魚影が濃く、夏のこの時期でもダゴチンでよく釣れるらしい。湯島の沖堤防への渡してくれるそうで冬場の寒チヌにはかなりの実績があるとのこと。是非言ってみたいところだ。


本日の釣果 37匹

家に帰って、kawazoe家でサヨリパーティーをひらく。サヨリを37匹三枚に下ろすのは大変だが、釣った魚をおいしく食べてもらうのも釣り師の楽しみの一つ。母ちゃんに手伝ってもらって、サヨリの刺身、唐揚げ、アスパラ巻き、にぎり寿司などをつくり残さずおいしくいただきました。「甘ーい。やっぱり刺身が一番!」とは子供たちの声。こんな子供たちの声に心から癒されるのでありました。


楽しいサヨリパーティー

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