4/4,5 皆既月食の釣り 宇治群島


皆既月食の夜 宇治群島

4月1日、平成27年度が開幕した。

 

今年も各企業では入社式が行われている。

 

昨年は、アベノミクス効果により円安となり、自動車産業などの輸出産業は好景気にわいた。

 

トヨタ労組は春闘で、2年連続のベアを勝ち取り、未来へ展望がもてる雰囲気は出てきたように思う。

 

 

原油価格の下落により、渡船業界の方々も少しは楽になったのでは。

 

 

しかし、これは都市部での話。わたしたち地方には、なんらその気運を感じることができない状況。

 

 

国内需要が伸びたのではなく、好景気とは言いがたい状況だ。

 

 

円安による原材料価格の高騰、物流費やエネルギーコストの増加などによる食品を中心とした値上げラッシュ。

 

 

 

わが家でも値上げする品目を少しは買い置きをしたが、賃金は上がらない中での食品の値上げは、地方に住むわたしたちにとって大きな打撃となる。

 

 

 

我々の世代で一番話題に上るのが、教育費。大學入学した初年度の学費は平均でこれくらいかかる。

 

 

国立大学      817、800円    公立大学   935,578円

私立大学(文系)1、149、246円 私立大学(理系)1、496、044円

 

 

家庭教師のバイトで大学の学費を余裕で払ってたよ

 

 

という時代は今や昔物語に。

 

 

個人消費をいかに減らし、みな生活防衛にどのように走るかに躍起になっている。

 

 

 

ここ数年、瀬渡し業では離島便を中心に廃業が続いている。

 

 

 

熊本でも老舗デパートの一つだった県民百貨店が閉店したことも

 

 

このことと無関係ではないような気がする。

 

 

すべての業務でマネジメント化され、効率化のために極力無駄を省く傾向。

 

 

日本人の英知とたゆまぬ努力によって作り上げられたシステムだが、

 

 

すべてがそうであると息がつまってしまう。

 

 

たばこ屋のおばちゃん、バスの車掌さん、竿屋さん、駄菓子屋のおっちゃん、紙芝居のじいちゃん、最近でいえば学校の用務員さん、こんなアナログティックでオンリー・ワンの人がもっと住みやすい世の中も、中々どうしてとても楽しかったのだが。

 

そんな中、uenoさんと宇治群島へ1泊2日釣りに出撃することにした。磯釣りは、効率化し極力無駄を省くマネジメント化された世界とは対極に位置する世界である。

 

ことに1泊2日釣りは、36時間ほど自分を浮き世から隔絶された世界へ解き放たなければならない。魚群探知機で魚がいるところに移動することもなく、いつ喰うスイッチが入るともわからない中で、ひたすら磯から撒き餌を入れて魚の反応を待つ。そんな非効率的で非生産的な業は、グローバル化の中では全く勝負にならない。魚を釣るならもっと効率的なやり方があると思えるからだ。

 

それでもなぜ磯釣り師が磯へ向かうのか。この疑問は、釣り人にとっては愚問だ。理屈なしに海は磯は魚は釣り人を迎え入れてくれる。釣り人は海という壮大な食物連鎖の世界の魅力にどっぷりハマり、もはや釣りに行きたいのではなく、海が自分を呼んでいるという錯覚さえ起こしてしまう。換言すれば、縄文人の遺伝子が訴えている。また、今風に言えば、自分の中のリトル〇〇に問いかけるとでもいうところだ。

 

2月に硫黄島に出撃して以来、竿を握っていない状況がやがて2ヶ月になろうという中、満を持して予約した宇治行きだったが、予報は土曜日降水確率60%、日曜日は70%と絶望的だ。

 

失意の中で他の予定を入れていたが、金曜日の午後uenoさんから信じられない一報を受け取った。

 

「宇治行きは中止でしょう?」

「いや、逆バイ。出るげな。」

ええっ!

信じられない裁定である。今回の天気図が、手打西磯解禁日に出撃を試みたもののあえなく中止となったときの天気図より雨が降る可能性が高い。解禁日の天気図には、低気圧がなく、高気圧に挟まれたという理由で中止となったのに、今回の天気図では低気圧どころか前線まであるではないか。

 

まったく釣りに行く準備をしていなかったため、あわてて道具をそろえ、餌を買った。午前0時30分にueno宅に集合して、お世話になるサザンクロスが待つ串木野港へと出発した。

 

Uenoさんは今回の釣りになみなみならぬ思いをもって参加していた。撒き餌は事前に混ぜるのはもちろん。夜釣りのタックルを2種類準備。電気ウキにもこだわりを見せ、普段は考えられないような0号の電気ウキまで偲ばせていた。3月中旬に宇治に出撃し54cmの尾長をゲットしているuenoさんは明らかにおいらよりポジティブだった。

 

このところ宇治は絶好調で、出航の度にロクマルサイズの尾長グレが釣れている。

 

「口太は、数釣ればもうよかばい。ねらうのは尾長ばい。」

 

今、南九州で一番熱い釣り場となっている宇治群島では、ロクマルの尾長を釣る確率が大変高い釣り場と言われている。Uenoさんがこの宇治にこだわる気持ちがよくわかる。

 

離島の集合時間は早い。午前2時半に集合を掛けられたが、30分前に着いたにも関わらず、ほとんどの釣り師がすでにスタンバイしていた。

 

今日も船は満員御礼。遠くは関西から駆けつけた輩もいるようで、関西弁が飛び交っていた。サザンクロスの船長は若いが、親切でしかも釣り人目線で釣り場へ誘ってくれる。満員なのは魚が釣れているだけではないという感触をもった。天候が思わしくないので、普段より3時間ほど遅い時間帯での出航となった。

 

荷物を積み込み、渡船としては最大級の大きさのサザンクロスは、エンジンに命を吹き込まれ、力強く出航体制に入った。

 

午前4時前、サザンクロスはゆっくりと港を離れた。船長の話によると、うねりがあるので渡礁場所が限られるとのこと。心配しながらも一睡もできずに港にやってきた疲れから心地よい眠りにいつの間にか落ちていた。

 

どれくらい時間がたっただろう。快調に飛ばしていたサザンクロスは、串木野港を出発すること3時間でエンジン音をスローにした。

 

釣り人の動きが静から動に変わる瞬間だ。我々もデッキに出てみる。午前7時前、すでに外は明るくなっていた。雨を心配していたが、曇ってはいるものの今のところ降ってはいないようだ。

 

低い雲が家島の山の頂にかかっている。それが何とも風流な感じだ。今日は、瀬割が鮫島周りらしいが、ガランやチヨジ瀬付近からの渡礁だ。

 

「午前2時くらいまでは、ここで粘ってください。今日は潮色もいいですから、釣れますよ。」

 

さりげなく釣り人のモティべーションを高めながらの船長のアドバイス。わかってはいるもののこの声かけはうれしいものだ。

 

まず、ガランの水道からの渡礁。ガラン周りに渡礁させた後、「しばらく走ります」と言って、船は向島を過ぎ、鮫島へ一直線だ。

 

鮫島は、尾長の確率が宇治の中でも抜群に高いところだ。船はいつものように鮫島の中でも超A級である小鮫に近づいた。ところが南からのうねりで中々瀬付けが難しい。何とか3人を渡礁させた。

 

「鮫がいるかもしれません。鮫を刺激しないように気をつけてください。」

 

と、鮫島ならではのアドバイスが。

 

「思ったより、うねりが強いねえ。」

 

船長は渋い顔。しばらく小鮫の近くで様子をうかがっていたが、

 

uenoさん、ここにと思っていましたが、うねりが強いので他へ行きましょうか。この前雀島だったので、鮫島にと思っていましたけど。」

 

南からのうねりは想像以上で、鮫島の南向きのポイントが使えないのはもちろんのこと、そのうねりが島周辺を回ってきて北向きの方にも影響が出ているようだ。

 

船長が渡礁させようとしてあきらめたのは、一度私が乗ったことのある鮫の水道だった。

 

「おら雀島の方がよかったけん、よかったバイ」

 

uenoさんはこの船長の決断を歓迎している。

 

船は、右手に向島を見ながら一路雀島へと進んでいる。

 

雀島でもうねりはきつそうだ。この前、uenoさんがよい釣りをした立神は釣りができそうもない。船は雀島の東側に位置する小さな磯に近づいた。

 

うねりのため渡礁にはいつもより注意を要する。難しい瀬付けだったが、渡礁に成功。アドバイスを待った。すると、ポーター役をされていた釣り師から、「この船付けがポイントです。今日は釣れますよ(尾長が)。」と激励してくれた。

 

あとで聞いたが、この磯は雀島のカドヤという。何日か前もここでロクマルの尾長がでたらしい。

 

「ここは足場がよかなあ」

 

このいつものuenoさんの一言で、タックルの準備に取りかかった。

 

竿は3週間の入院から復活したがま磯アテンダー2.5―53。道糸2.5号・ハリス2号。針はグレ6号でタナは1ヒロ半のウキがG2の半遊動とした。前回、宇治で釣りをしているuenoさんの経験を頼りにすることに。

 

「おら、口太はいつでも釣れるけん。尾長ねらいに徹しようかなあ。もうそがんクロば釣ってもしょうがなかバイ。」

 

前回の釣りでゴーマルの尾長を釣っているuenoさんは余裕の発言。

 

彼が選択した釣り座は、足場がよく潮のあまり当たらないところだった。夜釣りがメインと考えて、夜尾長が狙えるところへバッカンを置いた。

 

おいらは、口太も釣りたいと、この磯の沖向きの先端を釣り座とした。

 

低くたなびきたる白い雲を抱いた向島を見ながら、第1投目を振りかぶって投げた。ウキの周辺に撒き餌を被せて様子をみる。

 

まだ、朝方で曇り空のため魚は見えない。

 

「口太はどしこでん(いくらでも)釣れるバイ」

 

というuenoさんの言葉を信じ、アタリを待った。

 

すぐに入れ食いが始まると思いきや、沈黙が続いた。

 

「おかしかなあ。この前と違うバイ。活性の低っかもん。」

 

二人で首をかしげながら、仕掛けを打ち返した。

 

うねりでサラシが発生し、時折ドッカーンと仕掛けを沖へと強制的にもっていくが、底潮はどちらかと言えば右の岸の方へ動いている。強烈な2枚潮に苦しみ中々本命を喰わせられない。

 

釣れたと思いきや、イスズミばかり。たまに、ギンユゴイやお化けベラなどが釣れるのみ。

 

今日は我慢の釣りになりそうだ。

 

沖に流しても魚の反応がないので、瀬際をねらう作戦に切り替えた。

 

磯の形状から足下からぬうっと魚が出てきそうな気がしたからだ。

 

瀬際から50mのところを流していると、ウキが一気に消し込む前に道糸が走った。

 

「喰った、喰った。」

 

やつは一気に竿を絞り込もうとするが、こちらはアテンダー2.5号。竿のトルクで魚の疾走を止めて、瀬に入られないようにやりとりを開始する。

 

イスズミかと思っていた魚は、なんと予想外のクロだった。

 

引きの割に、小さいと思いきや玉網ですくって手元に引き寄せると、尾長グレであることが判明。42cmのそこそこのサイズ。

 

鰓にみられる黒い縁、鋭角的な尾鰭、そして、小さめのうろこ。なさけないことだが、これがこの日の初めての釣果。ボウズを逃れプレッシャーから解放されほっとする。この魚はネガティブな釣り師に自信を取り戻させた。

 

「おっ、よかなあ。こっちはイスズミばっかりバイ」

 

この魚はuenoさんにもプレッシャーを与えることになった。Uenoさんは仕掛けの変更中。早く釣りたい衝動を抑えて言動だ。

 

時計をみると午前10時前。離島なのに釣り始めから最初の釣果までおよそ2時間を要してしまった。

 

初釣果には少々時間がかかったが、これからよくなるだろうと楽観していたが、その予想とは裏腹に再び沈黙の海となった。

 

kamataさん釣れる気のせんバイ。飯でも喰おい。」

 

午前11時過ぎ、おれたちは早い昼食タイムとした。

 

kamataさん、おらクロはねらわず尾長をねらうバイ。だけん、昼釣れんでもよかバイ。」

 

こんな弱音をはくuenoさんも珍しい。よっぽど今回の状況は思わしくないようだ。

 

おなかも満たったところで再び釣りを再開した。

 

潮が下がってきて、うねりが収まってきた。仕掛けの馴染みもよくなったので、uenoさんは早速軽い仕掛けに変更。これが功を奏した。

 

「こらイスズミじゃなかバイ」

 

とやりとりを始めていた。

 

「クロバイ。クロ。」

 

あれだけ、口太はいらないと言っていたuenoさんだが、ボウズを脱出して安堵した様子。

 

このuenoさんの釣果をきっかけに、魚の食いが立ってきたようだ。

 

こちらも35,6cmと型に不満は残るものの、口太がようやく喰いだした。

 

これから入れ食いモードかと思いきやまたもや沈黙が。

 

こうして、ポツポツ拾い釣りで最後まで離島らしい喰いにはならず、夕方を迎えた。

 

サザンクロスが見回りにやってきた。

 

「このうねりなら、少し重たい錘で釣った方がいいかもしれませんねえ。」

 

と船長。また、ポーター役をかって出ていただいた釣り師からは

 

「ここはうねりがすくないですよ。必ず釣れます。」

 

と激励を受けた。

 

Uenoさんが釣った魚を船の上においてあるクーラーに入れ、弁当をもらってきた。

 

サザンクロスは、あったかいご飯を届けてくれるサービスがある。

 

磯であったかいご飯が食べられるなんて、これほどうれしいものはない。

 

魚のあたりもなくなったので、uenoさんと夜釣りに向けて、英気を養う意味で今度は早い夕食をとった。

 

「どんな仕掛けでいく?このサラシなら軽い仕掛けは難しかかもな。」

 

Uenoさんは、1号の電気ウキ、おいらは1.5号の電気ウキを使うことに。

 

陽は地平線へと隠れ、いよいよ夜のとばりがおり、魅惑の夜釣りの時間がやってきた。

 

しかし、餌をとられない時間帯が続く。

 

ああ、今日も中々厳しいなと空を見上げると、月が欠け始めてではありませんか。

 

そうか、今日は皆既月食の日だった。

 

月が次第に欠け始め、赤い月になった頃には、もう釣りを忘れて天体ショーに見とれていた。魚釣りに来たのに、天体観測になろうとは、何とも情けない気持ちで仕掛けを打ち返した。

 

皆既月食で魚のあたりがどうなるかという実験はあえなく撃沈。まったく、魚のあたりさえありゃしない。

 

「おらもう眠いバイ。寝るけん。」

 

なんとあれだけ尾長グレに対して熱い思いを語っていたuenoさんが、離脱しようとしていた。

 

寝床になるところをごぞごぞ探している。やはりこれだけ魚からの応答が途絶えると、ほとんど寝ていないuenoさんが睡魔に襲われるのもわかる気がする。静かになった。どうやら睡眠体制に入ったようだ。

 

魚のあたりがない時間帯が続いたが、実績のあるポイントだからいつかチャンスが来るのではないかと、粘り強く仕掛けを打ち返した。

 

すると、月食が終わる頃から魚のあたりが出始めた。何かが喰っている。それが、ナミマツカサだったりイシガキフグだったり。しかし、魚の反応が感じられるようになったのはよい前兆か?

 

そんな時だった。瀬際で落ち着かせていたウキが一気に消し込んだ。同時に、竿にものすごい力が加わった。

 

5号竿を何とか立てて応戦取りあえず、初動の突っ込みを耐えた。もう頭の中は尾長グレが泳いでいた。やつは、瀬際に逃げ込むのをあきらめ沖へと走り出した。にがしてなるものかと、5号竿のトルクで対抗。これは、今まで味わったことのないような強い引きだった。

 

2回目の突っ込みを耐えたときだった。一気に竿への力がふっと消えた。

 

「えっ、うそだろ〜〜〜。」

 

取れたと思っただけにくやしい。痛恨のバラシ。時計を見ると、午後11時前。暗闇の中一人でこの悔しさを声に出していたら。

 

「どがんしたんな。」

 

uenoさんが私の大声で目覚めたらしく、ごそごそと起きてきた。

 

大きな魚のバラシがあったことを告げると、俄然やる気モード全開に。

 

「ここまで、サラシがなかなら、軽いウキでもいいかもしれん。」

 

Uenoさんは、ここでいつもは夜釣りのアジねらいで使用している小型の棒電気ウキに変える決断を。再び釣りに参戦した。

 

ここで、雨がぽつりぽつりと落ちてきた。夜釣り中で雨ほどつらいものはない。これからの釣りに暗雲が立ちこめたと思ったときだった。

 

変えたばかりのuenoさんの仕掛けに何かが食い付いた。

 

「なんか喰ったバイ。」

 

Uenoさんは、慎重に魚とのやりとりをしている。どうも小さな魚ではないようだ。

 

kamataさんすくってくれんね。」

 

水面に浮いて暴れる魚を玉網かけに参上したおいらだったが、問題が生じた。二人ともキャップライトが暗く、どこに魚がいるのかわからなかった。おいらは何度も玉網かけにトライしたが、どうしてもすくえなかった。

このままでは、魚が逃げてしまう。そう危機感をもったuenoさんは、竿の力を信じて何とか振り上げようとした。3度、4度と繰り返すうちに、何とか釣り座の近くまで魚が来たが、残念なことに深み溝にハマってしまった。

 

そのとき、魚種をはっきりと確認した。尾長グレであった。しかもゴーマル超え。何とかこの獲物をuenoさんにと、深い溝から魚を引き出し、針が外れて海に落ちそうになった魚を身を挺して止めた。

 

uenoさん、やりましたね。尾長じゃないですか。」

 

「ありがとうkamataさん、やっぱおったバイ。」

 

尾長グレを釣ってご満悦のuenoさん。

 

いいなあ、一気に焦りが体中を支配し始めた。

 

これは何とかつらなくちゃ。さっきuenoさんが喰わせた瀬際に仕掛けを入れた。

 

ほどなく、今度はおいらにあたりが来た。

 

「よっしゃあ、いい引きだ。あら軽いぞ。」

 

上がってきた魚は、残念ながら尾長グレではなく、口太だった。

 

残念!

 

うまくいかないものだ。

 

その後、uenoさんは2枚の尾長グレを釣り上げた。

 

おいらには口太ばかり。

 

そして、午前3時頃強烈な当たりをものにし、uenoさんの神業的玉網かけでようやく釣ったと思っていた魚が、尾長グレではなく巨大サンノジだったことは本当に残念だった。

 

午後11時前と午前2時頃の時合いをものにしたuenoさんだけが尾長グレを手にすることができたのだ。

 

夜が明けて、明るくなってしばらくは口太が釣れたが、その後は再び40cmにわずかに届かない昼尾長を釣るのが精一杯。

 

クーラーも満タンになったので、これ以上釣っても見込みがないと、午前10時20分頃、竿をたたむことにした。尾長グレ釣りは今回も不発に終わってしまった。

 

この日は、口太はそれほど釣れていないが、尾グレは各所で釣れていた。みんないい釣りができたよう。

 

思うような釣果が今回もあげられなかったが、回収の船に乗りこんで宇治のクルージングを楽しんでいると、そんなことはどうでもよくなった。

 

この自然が造形した宇治の彫刻を見ていると、心が洗われたようなすがすがしさを感じることができる。水平線と一体となった大空を眺めると、人間界で起こる様々な軋轢が本当にばかばかしくなってくる。

北朝鮮の総書記やRシアの大統領、世界遺産を破壊している輩もみんな離島に来て釣りをしてはどうか。一緒に釣り糸を垂らせば、人民の生活は豊かになるし、他国の侵略をしなくなるだろうし、テロもばかばかしくなってやめるのではないか。

こんなことを考えるほど、離島の釣りは本当にすばらしい。みんな離島へ行こうよ。

 






出撃の準備をするサザンクロス











































































































































ガランの水道からの渡礁です


























































明るい時間帯からの渡礁になりました





































ガラン周りから鮫島へ

























鮫島はうねりで小鮫周辺に限られた渡礁でした




















鮫島に乗れず雀島へ






















船つけがポイントです
















































雀島のカドヤに無事渡礁












ここは釣れそうバイ 上機嫌のuenoさん








うねりで立神やワカナ瀬は無理っぽいっす








遅い朝食をいただきました








 こんなのや


こんなのばかりでした


おいらの釣り座


uenoさんの釣り座 うねりがとれません








やっとで1尾目 42cm



























あっという間に 昼飯時に















































































ようやくuenoさんにも釣果が

















干潮ちかくになって


ようやく


クロが釣れ始めました





























この前に比べたら 今日はダメバイ








魚のあたりがないときに飯を


東シナ海に沈む夕陽


夕まずめ うねり絶好調


今夜は満月 


餌取りがいました



























尾長と思いきや














瀬替わり






















































絶対尾長と思ったのに〜〜〜













































尾長はどこへ



口太ばっかり





朝が来てしまいました




回収をまつuenoさん




ありがとう カドヤ




さらば 雀島






いつの日か 再びこの地へ





宇治のクルージングは最高だ


uenoさんの釣果 ゴーマル尾長2枚


おいらの釣果 クロ尾長19枚


クロの刺身


クロとニラのテンプラ


クロのみそ汁


クロの南蛮漬け まいう〜〜w


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