6/6,7 難易度5の釣り場で 硫黄島


噴火警戒レベル1の硫黄島

2014年の国内経済は、緩やかな回復基調が続き、消費税率の引き上げに伴う駆け込みと、その反動減などの影響を受けるも、緩やかな回復が続いた。

円安による海外での企業の業績の伸びにより、久しぶりに輸出額が輸入額を上回るという黒字に転じた。 

しかし、日本経済の明るい見通しの中で、地方経済はまだまだ暮らし向きにゆとりがなく、依然として厳しい状況にある。厳しい状況は人間界だけではなかった。 

御嶽山、そして、最近の口永良部島の新岳の噴火により、日本列島は、世界有数の火山国であることを改めて認識させられた。 

防災に関する意識の高揚は、官民一体となって島民の避難を成功させた。 

しかし、同時に、火山の噴火を予想することがいかに困難を極めるものかという点も露呈させた。 

被災された島民の方々はこれから厳しい避難所生活が待っている。

そんな中、大変葛藤することがあった。それは、以前から計画していた硫黄島釣行に暗雲が立ちこめたことだ。

被災した口永良部島のわずか40km先にある硫黄島でこの時期に釣りをすることが社会通念上認められるかどうかという問題である。

火山の専門家によれば、火山の活動は各々の火山で特徴が違うので、近くの火山が噴火したからといって、すぐに硫黄岳の噴火と連動することは考えにくいというのだ。

 

安全面ではゴーサインが出た。

 

そこで、硫黄島出撃すべきか冷静に考えた。

 

この釣りを中止するということにどんな意味があるかということである。

硫黄岳は噴火レベル1である。日常生活には全く問題ない中で、釣りを自粛することが果たして正義なのかと。

自分の中で、自由人である縄文人の遺伝子と、組織の中で生きる弥生人の遺伝子が対峙し始めた。

 

熟慮の末、出撃を決めた。喜界カルデラの破局噴火から生きのびた私の縄文人の血が、今こそ出撃の時だと私の背中を押したのだ。

 

ささやかではあるが硫黄島釣行によって、地方経済の復活に少しでも足しになればと、本当に実に利己的な考えで出撃への準備を始めた。

 

その過程で、最近磯の魅力にどっぷりハマってしまった同じ縄文人の血が流れているたっちゃんを道連れにすることにした。

 

「いいですねえ。私は、オキアミを持っていきますよ。」

 

そこで、問題はいつものことながら天候。奄美諸島まで北上してきた梅雨前線は、活動が活発になり、初陣を飾るはずだった529日、30日の開幕戦はあえなく船止めにした。

 

当然、釣行計画を次週へと持ち越された。

 

統計学理論上では、次週の66日、7日は出撃できる可能性が高くなるからだ。

 

その予想どおり、梅雨前線の活動が和らぎ、ポセイドンからの出撃許可が降りた。

 

「午後2時出航です。1時半には来とって。」

 

船長の声もなめらかだ。

 

九州自動車道を南下し、途中AZ川辺店で釣りアイテムを購入。枕崎に入って、食料品をそろえるためにCOOKIE枕崎店に到着。そこで、久しぶりにある方とすれ違った。

 

硫黄島に通うこと40年の匠N村さんだ。

 

数年前に、シブダイ釣り大会でご一緒させて頂いてからの縁である。

 

今回は、N村さん率いる黒潮塾のゆかいなメンバーと一緒に釣りができるようだ。

 

買い物を済ませ、枕崎港でたっちゃんと再開。

 

彼はこの釣行で、クロ・イスズミなど、釣れる魚はすべて対象魚という作戦で行くそうだ。

 

この時期、硫黄島では珍しいオキアミとパン粉による上物釣りをやる予定のよう。

 

港に着くと、船長がすでに出船準備を進めていた。

 

 

 

kamataさん、足場のいいところと狭いところとどちらがいい?」

 

これはまた悩ましい問いかけだ。

 

なぜなら、だれだって夜釣りだから足場のよいところがいいに決まっている。選ぶことが困難な理由は、釣果がどうかがわからないところだ。(もちろん、今回がシーズン開幕戦なのでわからないのは当然だが)

 

いくら足場が良くても、魚がいないところは正直行きたくない。

 

すると、せっかちな船長はすぐこんな決定を下した。

 

「鵜瀬のハナレはどう?大型が喰うよ。」

 

船長の初めの問いかけは何だったのだろう。初めから鵜瀬のハナレに乗せるよと言えばいいのに。

 

鵜瀬のハナレに夜釣りで初めての乗ることを楽しみに思っていると、さっきなんで船長が足場がどうのこうの行ってきたことが後でよくわかることになる。

 

「かまちゃん、あそこはね、根掛かりが多いから難しいよ。うちのクラブでもあそこで釣りができるもんは5人しかいないよ。」

 

N村さん。

 

「かまちゃん、あそこは根掛かりが多いよ。亀ん手の養殖場(笑)のすぐ横に沈み瀬があって、そこに魚がいるよ。喰わせたら速く巻かないと魚が根に回って取れないよ。」

 

と関ちゃん。

 

「あそこには、小さな根が2つ見えるよね。あの間にまっすぐ仕掛けを投げる。喰わせたら、2つの根の間に魚を誘導してやりとりをしてな。」

 

と船長。

 

みんなに鵜瀬のハナレに行くと言うと、それぞれこんなアドバイスをしてくれた。

 

話を聞いているだけでは、何のことかさっぱりわからなかったが、根掛かりが多く、釣りが難しい場所であることはわかった。

 

つまり、さっきの船長の躊躇は、私を鵜瀬のハナレに乗せることは決めていたが、釣りが難しい場所であることを心配してのことだったらしい。

 

心配してくれたのは、船長だけでなく、N村さんもだった。

 

「今夜は、午後10時からの下げ潮が有利だね。」

 

「えっ、なぜですか?」

 

「この潮回りなら、午後10時頃から月夜になる。すると、シブダイの動きが活発になり、食い始めるよ。」

 

潮回りを計算しての釣行を心がけているN村さんと、何も考えずにこの日を釣行日に選んだおいらとは当然この時点で大きく差が開いていた。

 

 

 

こんなやりとりをしてると、すでに荷物の積み込みが始まっていた。

 

波高1.5m、東風が吹く予報だ。この予報なら好ポイントが多数ある西磯は乗り放題だし、どこでも乗れる状況では。

 

20人ほどの磯釣り師を飲み込んだ黒潮丸は、静かに枕崎港を離れた。

 

ほとんど揺れることのない船内。

 

その中で、こんな会話が聞こえてきた。

 

「口永良部は爆破したけど、硫黄は大丈夫やろか。」

 

「わからん。でも、船長が行くって言うから大丈夫では。」

 

今回の釣り師たちは、釣果以外に自然災害にも注意を払わなくてはならなかった。

 

 

快適な船旅を楽しむこと90分で船はエンジンをスローにした。

 

キャビンの外に出てみると、ごつごつとした小さな巌の集合体を目にした。

 

シブダイやアカジョウの実績が高い平瀬からの渡礁だった。

 

うねりはそれほどでもなく、潮もあまり動いていないようだった。

 

平瀬と反対方向に目を向けると、硫黄岳が鎮座していた。

 

今日の硫黄岳は、白い水蒸気をたくさん上げていた。

 

おそらく、最近の大雨で雨水が熱で水蒸気に変わっているからと考えた。

 

平瀬に2カ所渡礁を済ませると、今度はわれわれが乗る予定の磯に向かって走り出した。

 

船は鵜瀬のハナレに向かっている。直線距離で150m暗いしか離れていないのですぐに鵜瀬本当の近くに着いた。

 

瀬付けが始まり、我々は離れに乗り移った。

 

荷物を受け取り、船長からのアドバイスを待った。そこで、不吉な一言をもらった。

 

kamataさん、ロープある?」

 

「えっ、どういうこと?」

 

一瞬耳を疑った

 

「まだ(北西からの)うねりがあるよ。今夜の10時が満潮だから、飛沫をかぶるかもね。ロープがあったら荷物を固定しておいてよ。」

 

確かに、ここ鵜瀬のハナレは鵜瀬本島よりは、瀬は低いが本当に波が押し寄せてくるんだろうか。

 

もちろん、この凪予報。ロープの持ち合わせもなく、不安な面持ちで荷物を磯の最も高いところに置いた。

 

 

 

 

「いやあ、いつきてもすごいところですねえ。」

 

たっちゃんが、まず硫黄島の情景に見とれている。

 

もくもくと水蒸気をあげている硫黄岳は、勇壮な感じがする。

 

潮風を胸一杯に吸い込んで、ゆっくりと釣りの準備に取りかかった。(その2へ)

さあ、釣りの準備開始だ。

 

今からおよそ7500年前、喜界カルデラの破局噴火により、南九州が壊滅してしまった。その喜界カルデラの東の外輪山に位置する硫黄島。

 

噴火レベル1だが、依然として白い水蒸気をもうもうと上げている。

 

この縄文時代をリアルタイムで感じることができるこの硫黄島で釣りができる幸せは言葉で表すことは難しい。

 

ここに立っていると、まるで自分が縄文人になった気がしてくるから不思議だ。

 

 

 

竿は、ダイコーの石鯛竿「海王」、道糸ナイロン20号。

 

明るい間、ねらう魚はアカジョウ。

 

37の瀬ズレワイヤー仕掛けに石鯛用のワイヤーハリス。鉤はタルメ鋼25号。中通し錘30号をチョイス。

 

サンマをつけて取りあえずポイントにぶっこんだ。

 

ここで、この磯がなぜ難しいのかその片鱗が見えてきた。

 

 

沖に見える開聞岳に向かって仕掛けを投げるところまではいい。

 

もちろん、左右の根の間にはここから約23メートルで、仕掛けを投げてまずはそこを超えないといけない。

 

ポイントに投げられたとして、上の矢印のように根と根の間を通して仕掛けは回収しなければならない。

 

昼ならまだしも、夜釣りとなると見えないから、難易度は一気に上がる。

 

硫黄島本島にはN名人 下げ潮ではこちらに投げます

 

磯釣り経験の少ないたっちゃんとおいらでは、この磯は荷が重すぎる。

 

直感的にそう感じていたが、せっかく来たんだもの。取りあえず、船長が勧めたポイントに仕掛けを投げた。

 

すると、仕掛けがかろうじて2つの根の先を超えた。そこからどんと深くなっているようだ。

 

カウンターで23mくらい。

 

今シーズン初のぶっ込み釣りだ。竿先を凝視して、アカジョウがいつ喰ってもいいように体制を整えて待っていた。

 

でも、そう簡単に釣れたらおかしいね。

 

潮は全く動いておらず、竿先は動かないままだ。

 

 

 

今回はなぜか つけ餌も撒き餌もサンマでしたTT

 

 

取りあえず船長が勧めたポイントを攻めます

 

 

潮が動きませんTT

 

さあ、仕掛けを回収するか。竿受けから竿を抜き、仕掛けを巻き取ろうとしたときだった。

 

でた〜〜〜〜〜〜〜〜。

 

1投からはっきりそれとわかる根掛かりだ。

 

緩めたりはったりしながらようやく仕掛けを回収することに成功。

 

やれやれやっぱりあの場所は、ダメだな。

 

もっと遠投しなくちゃ。

 

今度も様子を見るためにサンマの頭をつけて遠投。28m地点で仕掛けが落ち着いた。

 

道糸を張ってアタリを待つ。

 

潮は相変わらず動かない。

 

この潮じゃアカジョウは喰わないよね。

 

仕掛けを回収しようとすると、再び根掛かり。

 

おいおい、こんなことやってたら、時合いを逃してしまう。

 

今度もなんとか回収に成功。

 

どうやら仕掛けは30mは投げないといけないみたいだ。

 

たっちゃんは上物で

 

今度は、仕掛けを遠投するべき、大きく振りかぶって投げました。

 

学生時代から遠投は得意だったからと思いきや。

 

仕掛けは右へそれる大暴投。

 

こりゃやばい。

 

仕掛けが着底する前に、あわてて回収しようとしたが、角度が悪く右の根に引っかかってしまった。

 

だから、ここは難しいと思ったんだよ〜〜(笑)

 

 

雨の影響か いつもより水蒸気が多い?

 

何度も仕掛けの救出を試みる。30回以上粘ってようやく仕掛けを回収に成功。

 

3回連続根掛かり。早くも背中に汗がじっとり。

 

こんなことやっていちゃ釣れるわけないよね。

 

しばらく、休憩して作戦を練り直した。

 

どうせ仕掛けを入れたところでこの潮じゃアカジョウは喰うはずがない。

 

何か打開策はないか考えた。

 

そこで、3打数3安打(根掛かり)のポイントをあきらめて

 

西向きに方向を変えて、攻めることにした。

 

大物の期待を込めて、サンマ一匹がけ。

 

まずは、足下に。

 

ところが、手前に張り出し根があるようで、回収時にまた引っかけってしまった。

 

回収に成功したが、こりゃ手前も難しいのか。

 

難しいとは聞いていたが、ここまでとは・・・

 

度重なる根掛かりに心が折れそうになる。

 

次は20mほど投げてみたが、これも根掛かりだ。

 

おいおい、これじゃ釣りにならないよ。

 

なんとか仕掛けを作り直し、今度は、28m付近に投入。

 

このころから、撒き餌が効いてきたのか、竿先が魚のアタリを知らせるようになってきた。

 

しかし、餌取りのアタリ。

 

もしウツボだったら、放置し続けると、喰った後根に入られてしまう。

 

そこで早めの回収をとリールを巻きにかかったときだった。

 

明らかに魚の反応が。何か喰っている。しかも重たい。

 

アカジョウのような馬力はないが、とにかく重々しい引きだった。

 

これはもしかしたら・・・

 

これは釣ったことのある魚の引きだ。しかも歓迎したくない輩だ。

 

重々しい魚の正体を見極めるべく、強引に浮かせたが、現れた魚をみて完全にずっこけた。

 

 

 

メーターオーバーのデカ版ウツボだった。

 

やつは、生命力が強く、磯に放置するものなら、いつまでも生きていて釣り人のおしりにかみつくだろう。

 

地方によっては、珍重される食材だが、クーラーに入れてもふたを開ける度に、警戒しなければならず、とても持って帰る気になれなかった。

 

たっちゃんは、デカウツボで

 

こいつはすぐに海にお帰り願いたい。

 

ウツボはかなり怒って興奮していたが、命拾いしたことがわかると、一瞬歓喜の表情を浮かべて海に帰っていった。

 

根掛かりしなかったことは、好都合だったが、釣果がウツボだなんて。

 

今度は30数メートル遠投してみるが、これは根掛かり。

 

一体どうすりゃいいのさ。

 

しばらくの間、その場にへたり込んでしまった。

 

 

たっちゃん、でかいベラ系魚ゲット

 

しばらくの間、たっちゃんの釣りを見学することに。

 

たっちゃんは、なんとつけ餌はオキアミで重めの錘をつけ、ミャク釣りをしていた。魚からの反応があるようで、外道ながらもポツポツ釣果が見られた。

 

相変わらず潮が動かず、たっちゃんも休憩が多くなってしまった。

 

鵜瀬のN村名人チームも活気がなかった。今は釣れる時間帯ではないと感じた。

 

二人は休憩しながら硫黄島で夕陽を楽しむことにした。

 

刻々と夕陽が沈んでいく、つれあって空の色が海の色が変わっていく。

 

コバルトブルーからオレンジが混ざったと思えば、その色は一瞬金色に輝きながら夕陽と共に海へ消えていってしまった。

 

6月前半といえば、シブダイ釣りのハシリで数が望めないが、大型を仕留めることができる絶好のチャンス。

 

今年一番のシブダイを祈念しながら、夜の帳が完全に落ちるのをまった。

 

東シナ海に沈む夕陽 金色に光る水面(みなも)

 

美しい情景を楽しみながら、アカジョウをあきらめて、シブダイ仕掛けに変更。

 

30号の丸球錘に20号ハリスに22号の鋼タルメ針を取り付けたシンプルな仕掛け。

 

ここまで、昼間に仕掛けを入れたところつぎのようなことがわかっていた。

 

1 潮が全く動いていない

下げ潮にならないとだめかも><

 

2 根掛かりが多い

手前もダメ、遠投しすぎてもダメ

西向きのポイントは28mくらいが根掛かりしない

 

3 水温が低く、魚の活性が今一である

魚の頭などの固い餌よりサンマの身やイカの方がいい

 

というプランがまとまった。

 

早速、チルド状態のサンマを選んで、3枚に下ろした。水温が低いので、骨のないやわらかい身だけを鉤に巻いて、食べやすくするのだ。

 

箱の表示を見ると、このサンマは茨城産と記してあった。かなり脂がのっている。

 

脂がのっているなんてどうでもいいが、冷静になるとこんな考えも浮かんでくる。

 

このサンマこのまま家に持って帰って冷凍庫に入れれば、何ヶ月もおいしいサンマの塩焼きが食べられるのに。

 

冷静に考えればその通りだが、それができるならこんなところまで来てないね。だから釣りバカたるゆえんなんだね。

 

こんな自虐的な言葉を発しながら、餌の準備完了。

 

完全に暗くなったところから、夜釣りを開始した。

 

開聞岳に向かってのポイントはあきらめ、西向きに仕掛けを投げた。

 

しかし、相変わらず潮が動かず、根掛かりの時間帯が続いた。

 

根掛かりをしないと思えば、イスズミなどの外道が食い付く始末。

 

底潮は、相変わらず全く動かない。

 

22号バリに喰ってきたイスズミ

 

これはかなり苦戦するなと覚悟したときだった。

 

前触れもなく、竿先が一気に海中に絞り込まれた。

 

あわてて竿を握り、底を切るために渾身の力で浮かせにかかる。

 

竿の感触から魚は底を切ったもよう。相手の力が急におとろえてきた。

 

根が荒いので一気に手前まで引き寄せる。

 

竿を叩いている。

 

シブダイならいいと思ったが、どうもタバメ(フエフキダイ)のような引きだ。

 

浮かせると、たっちゃんがタイミング良く玉網ですくってくれた。

 

「かまちゃん、やったね。シブダイだよ」

 

えっ、タバメだと思っていたが、意外なたっちゃんの声に急いで獲物を確認する。

 

おっ、ほんとだ。シブだ!

ピンク色の魚体。黄金色のヒレ。フィッシュイーターを彷彿させる頭の大きさ。

 

まぎれもない夏の夜釣りの恋人シブダイ(フエダイ)だった。

 

「かまちゃん、やりましたね。すごいなあ。初めて見ましたよ」

 

釣った本人よりもたっちゃんが喜んでくれた。

 

46cmのシブダイ 餌はサンマの三枚おろし

 

餌は、サンマの三枚おろし。やっぱり、やわらかい餌しか喰わないね。

 

時計をみると、午後8時半。夜釣りの最初の釣果としてはまずまずの滑り出しだ。

 

更なる、獲物とさっき喰ったポイントへ仕掛けを投げるが、どうも単発だったようだ。

 

その後、再び餌取りのアタリはたまにあるものの、沈黙が続いた。

 

根掛かりは相変わらずで、根掛かりを解消するときに仕掛けをお祭りにしたり、とにかく、トラブル続き。

 

午後10時までの上げ潮では全くというほど底潮が動かず苦戦。

 

その後、下げ潮に変わって潮が少しは動くようになったが、相変わらず魚からの応答は薄かった。

 

 

魚からの反応がなくなると、急に睡魔が襲ってきた。

 

仕事の疲れからか、たっちゃんは

 

「眠いです。」

 

といいながら、戦線を離脱してしまった。

 

しばらくは、おいらも頑張っていたが、明け方の時合いに体力をとっておこうと、仮眠をとることにした。

 

どれくらい時間がたっただろう。起きて時計を見ると午前2時を過ぎていた。

 

さあ、朝まずめに向けて頑張らなくては。

 

しばらくして、たっちゃんも起きだして、釣りに参戦。

 

二人とも苦戦する中、たっちゃんがついにシブダイをゲット。

 

「たっちゃん、おめでとう!」

 

「ありがとうござんす」

 

シブダイを釣るのも初めてのたっちゃんは興奮気味だ。

 

さらに、もう1匹シブダイを釣って、今回の釣りを終えた。

 

 

 

おいらは、この後魚のアタリをとらえることができずに、朝6時頃納竿とした。

 

 

 

 

 

今日は、数はでなかったものの、デカ版のシブダイやスジアラなどが仕留められていた。

 

名人も2〜3kgのシブダイを4枚釣っておられた。さすがです!

たっちゃんと離島での再開を約束した後、黒潮塾のみなさんとご一緒させていただくことに。

 

kamataさん、そばを食べに行きましょう」

 

黒潮塾のsekiちゃんさんの誕生日を祝って、タバメ釣り大会に参加することになり、枕崎の峠を越えてすぐの庭月野食堂におじゃました。

 

 

釣り談義に花が咲く。やっぱり釣りを通してのなかまは最高だ。

 

難しい釣りだったが、本当に心ゆくまで釣りを楽しめた。

 

まだまだ、ハシリの時期だから、これからシブダイが釣れると思う。

 

難易度ナンバーワンの磯に乗ることができ、不本意な釣りになったものの、この経験を必ず次の釣りに生かしてやるぞと心に誓うのだった。










































































今年の夜釣りが開幕しました











































































































































うねりに気をつけとって


























































連日の雨で水蒸気を吹く硫黄島





































この地点から2つの瀬の間に仕掛けを投げます

























上げ潮のポイント




















下げ潮は本島側をねらいます






















今回はつけ餌も撒き餌もサンマ
















































取りあえず船長のすすめるポイントを攻めます












潮が動かない〜〜><








たっちゃんは上物で








いつもより煙が多いね








 メーター級の餌取り







たっちゃんは ミャク釣りを楽しみます











紺碧の海に茜色の夕陽










今日はイスズミの活性も低かったです















ようやく1尾目 ホッとしました



























とにかく トラブル続き





















たっちゃん ナイスフィッシング

















下げ潮は魚の当たりを拾えませんでした








夜が明けてしまいました












回収で〜〜〜す





























特別に開けていただいた蕎麦屋さん








まだハシリの時期でした


アラは潮汁に


この脂 うまくないはずはありません


カマは裏切りません


シブダイの竜田揚げ


定番の刺身


シブダイの握り寿司 最高!















































































































































































































































































































































































































































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