5/5 鮫と浮きグレとわたし 鹿児島県宇治群島のクロ釣り


鹿児島県 宇治群島

5月5日~6日 宇治群島釣行記

で、で、でかい。またしてもやられた。


悔しさというより、圧倒的な力を見せつけられ、自分がいかに無力であるかを悟ると同時に相手への畏敬の念さえ覚えてしまうのだった。


新元号令和のお祝いムードの中で迎えた大型連休後半。ぼくは、宇治群島の磯に立っていた。



ねらいは、勿論磯上物釣りのステータスシンボル尾長グレである。宇治群島へ誘う南九州の最強渡船サザンクロスに3月から予約を入れていた。同行者はuenoさんとその息子Yくんである。



出港を知らされueno号で集合時刻前に串木野港に到着。


「少なかなあ。」


港についてすぐuenoさんが異変を感じてこう呟いた。確かにだ。



なぜなら、サザンクロスは大変な人気渡船で、予約を取るためには、かなり前から連絡をいれなくてはならないことが多い。
特に、尾長グレ釣り最盛期やGWでは、



「キャンセル待ちになりますけどいいですか?」


と言われてしまう。


それなのに、この日集まったのは15人ほどだった。(もちろん、2日前の出港では30人くらいはのっていた模様)



実績が高い磯に乗せてもらえる確率は高くなったので、歓迎すべきところだが、良い状況ではないのかもしれないという不安も。



やがて、船長がやってきた。軽やかなステップを踏んで船内へ。

ぶるん、ぶるん。

船に命の鼓動が灯され、暗闇の串木野港の一角に白色の清々しいネオンサインが現れた。そのエンジン音を合図に釣り師たちの動きが静から動に変わる。

「kamataさん、荷物を積んでください。」

一番初めに名前を呼ばれた。ということは一番最後の渡礁かな、などと想像しながら荷物を取りに行く。釣りという強い絆で結ばれた初対面同士が、共同で荷物を船に積んでいく。ラグビーの「One for all. All for one.」を彷彿させるこの場面がわりと好きである。

午後11時半を過ぎた頃、釣り人の熱気はサザンクロスを予定より30分早く暗闇の串木野港から離れさせた。


波予報1mという外海にもかかわらず信じられないほど凪の東シナ海を、対馬暖流に逆らって快調にとばすサザンクロス。この大型渡船は、秀逸極まりない。大きく揺れないし、エンジン音も比較的静かだ。安心して船底で横になっていると、いつものようにいつの間にか眠ってしまっていた。


どれくらい時間がたっただろうか。時計を見ると、船が走り始めてすでに3時間が経過していた。そろそろ宇治に到着する頃だと、身構えているとエンジン音がスローになった。



さあ、いよいよ渡礁だ。しかし、最後の方の渡礁だろうから慌てる必要はないと、ゆっくり起き上がってみると、さっきまでいたはずの釣り人が消えていた。いち早く宇治をこの目に焼き付けたい釣り人たちが我先にキャビンの外に出たようだ。




我々も磯ブーツをゆっくりとはき、キャビンの外へ出た。船がゆっくりとサーチライトを当てた巌に近づく。漆黒の波が磯場を洗っているがサラシはほとんどない。一人の釣り人が歓喜の表情を浮かべて渡礁。船長がいつものように丁寧なポイント説明。


「ここはどこやろか。」


Uenoさんがつぶやくものの、おそらく、宇治群島の北に位置する家島の北側周辺の磯だと思われるが、真っ暗闇で位置が全く分からないので、反応できずにいると、

「kamataさん」

と思いの外早く声がかかった。

「ガランのハナレはどうですか。3人一緒なら。2人と1人に分かれるならガランの水道もいけますよ。」


船長のありがたい申し出だが、3人で楽しく釣りをすることが目的に我々は、ガランの水道という有名ポイントをあきらめることに。



荷物を船首部分に集めて姿勢を低くし渡礁の瞬間を待つ。もう、百回以上も同じ姿勢をしているが、何度体験しても緊張の瞬間だ。



タイヤが岩場に激突し、ワンバウンドして上の段に接岸。

「どうぞ。」

渡礁のタイミングまで教えてくれる船長の親切な声かけで岩場に乗り移る。ここは2度乗ったことがある。着陸地点は斜めに傾いた危険な岩場だが、上に比較的平らで広い場所があることが分かっているので安心して荷物を受け取る。



宇治群島でも尾長グレの実績が高い「ガランのハナレ」に渡礁できて3人でにんまり。前回乗ったときは、50upの尾長グレとヒラマサをゲット。口太ももういらないってくらいに釣れた。尾長のポイントは船付けの左側のワレ。裏のワンドは口太の数釣りポイント。



暗闇の中にところどころ人工的な明かりが見える。このガランまわりにたくさんの釣り人が乗っているようだ。ガランのハナレ北には、他の釣り人が乗っている。「南東が吹いてくるから」という船長の言葉通りその風裏になる場所に乗せてもらったようだ。


さあ、タックルの準備だ。竿はダイワメガドライ4号遠投。道糸8号ハリス8号。小サイズ(おそらくG2くらいの負荷と思われる)の電気ウキ。ここのタナは浅いはずだと、2ヒロから始めることにした。




前回尾長を釣ったポイントはuenoさんが陣取り、息子さんがその隣に釣り座を構えた。親子釣りを邪魔しまいと、ぼくは裏のワンドに釣り座を構えることに。



最初の尾長チャンスタイムに、最高にドキドキする時間を迎えたが、どういうわけだか全く生命反応がない。撒き餌を少しずつ間断なく撒いて魚を寄せようとするが、付け餌はそのまま返ってくるだけのむなしい時間が過ぎていく。



たまに、仕掛けに食いついてくれるのがイスズミ歩兵軍団。そのイスズミ軍団でさえ覇気が感じられない。尾長グレの気配が全くない中、船付けの親子の様子をのぞきに行く。


「uenoさん、どげんですか?」

「全くバイ。魚のおる(がいる)気配のせん(気配がしない)。」

息子さんもたまにイスズミを釣るくらいで、全く生命反応がないんだとか。赤アミが、むなしい煙幕をたなびかせていくだけ。期待で胸が張り裂けそうになっていたが、残念なことにあっという間に夜が明けてしまった。


まあ、最初の夜釣りがだめでも次があるさ。ゆっくり口太釣りを楽しもう。夜が明ければ状況は好転するさ。今後の展開を全く心配することなく、昼釣りのタックルを準備した。


竿は、がま磯アテンダー1.2号。道糸1.75号、ハリス1.75号。ウキはジャイロ0αの全遊動。尾長はいそうにないからと口太釣り専用仕掛けを準備した。


夜が沈黙の海でも昼になれば変わるさ。なんて楽観的になっていたのは釣り開始1時間までであった。


マジか(汗)。撒き餌しても魚は見えず、魚からの反応は全くなかった。これほど生命反応がないなんて、ここは本当に離島か?火星かよ。



仕掛けを投げては、餌のついたままの仕掛けを回収する無限ロールプレイングゲームにハマってしまった。いつこの状況から抜け出せるのか、出口の見えないトンネルを進んでいるような釣り。この釣りに嫌気がさしたのか、息子Yくんは離脱。仕事の疲れからなのか、早くも上の高いところであまりにも早いシエスタを楽しんでいる。



「こらまったくバイ。釣れる気がせん。」

Uenoさんも吐き捨てるように独り言を。かく言う自分も裏のワンドを見限って、船付けに移動し、釣りをするでもなく、ただトドのように横になって海を見つめる時間が多くなってしまった。


ここは本当に離島か! 周りをみれば、信じられない光景が飛び込んできた。近くの磯に釣り人が見えるのだが、釣りをしている釣り人はいなかった。みな私と同様に磯に横になっているのだった。まるで動物園の類人猿の山にでもいるように。魚の活性が釣り人をただのごろ寝おじさんに仕立ててしまった唯一の原因に思えた。ボクもuenoさんも休んでは釣りを再開、しかし、すぐに休憩。このパターンでいたずらに時間だけが過ぎていった。


それでも、ここまではまだ希望を持っていた。あのね、ここは離島だよ。魚はいるんだ。いつか潮が変わったりしたら、きっと食い気を取り戻してくれるさ。そんな淡い期待を打ち砕くやつが突然現れた。目の前が真っ暗になるのがわかった。


釣り人にとって最強の餌盗りとは何だろう。餌盗りとは、文字通り、本命の魚の口元に餌が届く前に喰ってしまう釣り人にとってはやっかいな存在である。具体例を挙げると、スズメダイ、キタマクラ、ネンブツダイ、コッパグロ、チャリ子など。また、足の速いアジゴやサバゴなどの青物の子は足が速いだけにさらにやっかいな相手だ。



離島に行けば、夜釣りではマッカーサー元帥と呼ばれるナミマツカサ、そして、永遠の敵であるイスズミ歩兵軍団が磯周りを包囲する。これらの難敵をかわしていかに本命を釣るかがこの釣りの醍醐味の一つだと言っていい。


ところが、この宇治群島にはさらに手強い最強の餌取りが待っていた。生命反応のない海に時折、黒い影が見えることがあった。デカバンの尾長グレでは?と、一瞬期待をもたせたが、よくよく考えてみるとその体長は2m位ありそうな感じ。


2mの尾長グレなんているはずがない。まさか。そう、その正体がわかるまでに数秒しかかからなかった。


「でたー。Kamataさん、鮫のおっばい(いるよ)。」

Uenoさんが悲鳴に近い絶望の声を上げた。鮫より怖い餌盗りはいないよね。でも、鮫がいるということは、尾長グレもいるということだよね。こう強がってみたものの、早速、絶望の鮫の餌付けショーがスタートした。Yくんがイスズミを食わせた途端に、海面が盛り上がり一瞬にして釣った魚をくわえて持って行ってしまった。何度くわせても、鮫に狙われ、最悪、高切れを起こし、ウキを失う羽目になった。



宇治にいる鮫は比較的おとなしいという話だが、どうもここは違うらしい。Uenoさんも鮫に仕掛けを持って行かれた。鮫は貪欲だが警戒心も強く、鮫は釣り人に近づこうとはあまりしないものだ。ただ、ここの鮫は違った。どこかの水族館のように体を海面から出して、イルカのように水面をすべっていく。これが水族館での話なら、これほどおいしい場面はない。だが、ここは離島。真剣に魚釣りに来ているというのに、こんな形で邪魔をする鮫に無性に腹が立った。



私も鮫に仕掛けを持って行かれた。鮫は明らかに我々が釣り上げようとする魚が自由を奪われていることをいいことに、釣れた魚に突進し横取りしようとしている。そして、悪いことに警戒心のかけらもない品行方正でない鮫だ。だから、水上まで現れて縦に並んだ鰓孔が目視できるほどに人間をなめきっていた。


そんな鮫にこのような作戦を打たれ、しかも鮫になめられて悔しいところ。しかし、残念なことは、このことは今の釣り人にはどうにもならないことだった。魚釣りをしばらくの間やめて、鮫が去って行くのを待つしか打開策は見当たらなかった。また、一番の打開策は瀬替わりしかないという確信も3人の一致したところだった。


しばらくすると、船長が見回りにやってきた。

「kamataさん、どうですか」

駄目のサインを送る。瀬替わりしたい意思を伝える。


「潮色が悪いですもんねえ。潮が変わると突然喰ってきたりすることがあります。今どこへ(雀島などに)行っても同じだと思いますよ。鮫はどこにでもいますよ。」

船長もどこも釣れていない状況にややいらだっている模様。どこの磯でも瀬替わりの準備をしていたり、釣りをせずにまったりと、磯に横になっていたりするのだから無理もない。「また、見回りに来ます。」そう言い残して船は去って行ってしまった。


いまはとにかくどうしようもない。潮が変わるのを待つか、鮫がいなくなるまで釣りを休むしか手はなかった。


待てば海路の日和あり。どういうわけだか、サザンクロスが近づいてきた。


「kamataさん、雀に行きましょう。荷物をまとめておいてください。」

さすが船長。何とか釣らせようという寛容さ。感謝である。このままこのガランのハナレで釣りを続ける意欲を失っていた3人は、歓喜の面持ちで片付けに入った。たとえ、この後、どんなに生命反応がない磯に連れて行かれても納得だ。ここにいては、可能性はゼロに思えた。それならば、瀬替わりして失敗した方がましだ、そう考えていた。


30分ほどしてサザンクロスがやってきた。ポーターさんに荷物を回収してもらい、船に乗り込んだ。やれやれである。

「鮫がいて大変でした。」

「おとといは、よかったけどね。鮫をかわしてここで(尾長グレの)60オーバーが出ていたよ。」

船長にいつもは気になる一言を浴びせられたが、全く耳に残らない。今はただただこのガランのハナレから離れたかった。船は隼人の水道を横断し、向島の西海岸を走った。空を見上げると、絹雲がちらばっているところ以外は抜けるように青い空。爽やかな5月初旬の磯風を全身に浴びながら、ガランのハナレの失態と鮫との遭遇の記憶を消し去ろうとした。正面に雀島が見えてきた。ぐんぐん近づいてくる。遠くには、尾長グレの巣窟鮫島が見える。

「よかったなあ。雀にのらるっで。(のることができるので)」

Uenoさんにとって雀島は尾長グレを何度も釣ったことのある相性の良いポイントだけに、自然と笑みがこぼれている。


これから南東の風が強くなるので、雀島の立神、ワカナ瀬、カドヤなどのポイントは使えないみたい。船は雀島の北をぐるりと回り、西側のやや切り立った巌のそばでエンジンをスローにした。我々が瀬替わりした場所は、後で聞いたが、雀の西の地というそうだ。


狭い斜面のようなところにホースヘッドが着けた。荷物を狭い場所に積み重ねながら何とか渡礁。溝を渡ると広い場所が見えた。夜釣りが安全にできそうな足場の良いところも見える。


「船着けとハナレとの水道をねらってください。潮が満ちてくるのでそこ(船着け)の先端は気をつけてください。多分かぶらないと思うけど。これから南東が吹くので気をつけて。」


サザンクロスは、他の場所への瀬替わりのため去って行った。ここは、さっきよりも潮色もよさそうだし、期待できそうだ。早速、タックルの準備から始めることにした。


ガランのハナレとの違いは明白だった。今は上げ潮の時間帯。南からほれぼれするような潮が流れている。この潮ならなにかしら魚からのコンタクトがありそうだ。さらに、少し沖をチェックしていると。


「kamataさん、沖になにかおるバイ」

何か水面をバシャバシャやっている生き物がいる。早くも久しぶりの生命反応の視認である。この時期に沖でバシャバシャやるといえば、口太しか思い浮かばない。

「浮きグロだ!」

3人のテンションが一気に上昇。仕掛け作りに自然と力が入るのがわかった。ここまで釣ったまともな魚は、uenoさんが朝まずめに釣った足裏サイズの口太のみであった。なんとかしなければ、遺伝子レベルで狩猟本能が立ち上がる。


潮は相変わらず、沖に向かって左に動いている。その潮筋に浮きグロが行ったり来たりしている。浮きグロは釣れないが定説だが、魚がいることが視認できる中での釣りは、否が応でも釣り人をエキサイトさせる。震える手で仕掛けを作り、船着けに早くもuenoさんが立った。その右横に自分。そして、ハナレ瀬の水道にYくんが入った。


結果はすぐに出た。Uenoさんが早くも魚をかけた。玉網が入った。引き寄せた魚は40を超える口太。違う!ここはガランとは違う!震える手で餌を付ける。潮の本流の潮壁に向けて仕掛けを流す。予想通り、結果はすぐに出た。ウキが一気に視界から消え、道糸に力強いテンションがかかった。指が滑った。


ベールがオープンになったまま、道糸がどんどん出て行った。
あいた、しまった。あわててベールを戻し、やりとりを始めるも時すでに遅し。魚は仕掛けをぶち切って去って行ってしまった。これは釣れる。今がチャンスだ。仕掛けを作り直している間に、uenoさん2匹目をゲット。浮きグロをダイレクトに狙った浮きグレ直撃釣法。



これを見てしまったからタマラナイ。自分も直接浮きグレをねらった。仕掛けがなじむと突然、


バチッ!

魚が食ったかと思いきや、細仕掛けなだけに一瞬にして仕掛けを切られてしまった。何やってんのさ。また、仕掛けの作り直し。その間に、uenoさんは、反応しない浮きグロに見切りを付けて、その周辺をねらって1尾追加。


こちらもようやく仕掛けを作り直し再び参戦。浮きグロ周辺で2尾の口太を釣った。Yくんも初釣果を得て、ガランのハナレでの屈辱から光明が見え始めた。さあ、これからだというところだった。


瀬替わり後、好調な滑り出しだったが、いつの間にか潮が緩くなってしまい、流れも西向きから島を回り込んで南西へと流れるようになった。すると、浮きグロはいつの間にかいなくなり、沈黙の海と化した。竿を絞り込むのはイスズミだけとなってしまった。


口太は釣れなくなったが、ガランに比べると可能性を感じた。夕まずめに期待しよう。時間はあるゆっくりと釣りを楽しもうではないか。


午後も3時を回ったそろそろ夕まずめの釣りをと体を起こして釣りに参戦した。ところが、ここから再びあのガランのハナレでの惨劇がまっていた。

「kamataさん、ここにも鮫のおるバイ」

えっ、そんなばかな。信じたくなかった。こちらのゴリ巻きのスピードが鮫の泳ぐスピードにかなうはずはない。疑心暗鬼で仕掛けを投げて釣りを始める。魚を食わせた。よしっ、あれっ、急に軽くなったぞ。でも、魚はついているようだが。そう思った瞬間。何者か分からない強烈な力が働き、一気に仕掛けを切られてしまった。


おかしい。また、仕掛けを投げる。魚を食わせる。今度は魚が底へと突っ込み始めたが、なぜだか急に沖に走り出した。あれっと思いきや。再び何者かの強烈な力が働き、一気に仕掛けを切られてしまった。


これはもう鮫の仕業としか考えられなかった。他の2人も鮫の攻撃になすすべもなく立ち尽くすしかなかった。ウキ取りパラソルの仕事が多忙になるだけだった。残念ながら鮫の餌付けショーがここでも展開されるとこになった。


これ以上鮫と遊んでもしょうがない。磯の上に横になって夜釣りのために体力を温存することにした。ほどなく、サザンクロスが見回りにやってきた。あたたかいごはんが届けられる。ご飯を食べて、夜釣りに備えることにした。



夜がやってきた。尾長グレねらいのドキドキの時間がやってきた。鮫はいなかったが、魚からのコンタクトはなく寂しい夜釣りとなった。たまに、イスズミ歩兵軍団が訪問しに来てくれるだけだった。魚からのアタリがなくなると、睡魔が襲ってくる。Yくんは、午後8時には寝袋へ。私もuenoさんも午後11時頃に寝袋へ。夜中にサザンクロスが見回りにきた。起き出してuenoさんに状況を尋ねてみると、イスズミばかりで全くだめだとのこと。鮫はいないのは歓迎すべきことだが、何のドラマもなく夜明けを迎えてしまった。


朝になった。さあ、おみやげの口太を釣るとしよう。もちろん、そうあの鮫が再びやってきて私たちの仕掛けを持って行ってしまったことはいうまでもなかった。


で、で、でかい。またしてもやられてしまった。もう何回鮫にやられたか分からない。


もうここまでいくと、鮫に対して厄介者ではなく、畏敬の念いや愛おしささえ覚えてしまう。また、この鮫との「お遊び」をこの宇治群島でやるぞ。そんな気持ちにさえなっていた。


10時に回収にきたサザンクロスに乗り込み、他の釣り人の軽いクーラーを運びながら、今回の釣りが宇治群島一帯で厳しかったことを悟った。でも、エメラルドグリーンの透き通った海を見ながら、やっぱり離島の素晴らしさを再確認するのだった。






絶対また来るぞ!宇治群島!



今回も渡船はサザンクロス






























ガランのハナレに渡礁 ここまでは楽しかった?





















以前 尾長が釣れた場所に バッカンを












まれにみる低活性 イスズミばかり



































瀬替わりで 雀島を目指します
























雀島の西の地に瀬替わり
































この水道にでかいのがいるね

































浮きグレを発見





































浮きグレ付近のクロを逮捕


































夜釣りのイメージトレーニング








もうすぐ夜釣り








尾長はおらんかい?








期待の朝まずめ









遊んでくれたクロちゃん







楽しい時間ももうすぐおしまい









お疲れ様でした~~~^^










雀島よ ありがとう







カルパッチョ




クロのなめこ炒め



TOP      BACK