サワラ料理

 春になると産卵のために瀬戸内海に入ってくることから、魚へんに「春」でお馴染みのサワラ。サワラ幼魚であるサゴシはこれまで釣り人にはお馴染みだが、サワラ釣りとなると一気にハードルが上がる。磯から狙える魚ではなく、船釣りが主なターゲットとしている。ところが、2019年秋、大分県佐伯沖の鰤の養殖いけす周りにサワラの大量の群れが入った。これまでそこではブリを専門に狙っていたが、サワラがブリより餌に反応し釣れるようになった。うまいことに大型が釣れたので大切に持ち帰って料理してみた。初めて食べたときその旨さに驚愕した。サワラは水っぽく刺身には不向きと思っていたが、全身トロの身に包丁に脂がべっとり。それから、サワラ釣りに3回も行ってしまった。そのとき、美味しかったサワラ料理を紹介してみたいと思う。

サワラの刺身 ★★★★★
 大型のサワラは、全身トロで新鮮なうちはぜひ刺身でいただきたい。口の中でとろける食感と、芳香な脂の旨さは、食べた人しか分からない。鮪の大トロとどっちがいいかと言われたら、迷うことなくサワラの刺身に軍配をあげるだろう。

サワラのタタキ ★★★★★
 サワラの食べ方を船長に尋ねると、タタキが絶品であることを教えてもらった。早速、フライパンを熱し、サワラの皮をじっくりと焼いてみた。一口食べて驚いた。サワラは皮にうま味が隠されていたことを知った。これからは、大型のサワラが釣れたら、必ずタタキを作ることにしたい。

サワラの西京焼き ★★★★★
  サワラの西京焼きが食べたくなって、サワラ釣りの帰りに佐伯のマックスバリューで西京味噌を購入。西京味噌に漬けて3日目に焼いてみた。驚くなかれ、店で食べたことのある西京焼き以上の旨さだった。大型のサワラは、脂がのっているため味噌との相性が抜群。ご飯が強烈にほしくなるおかずに変身だ。

サワラの握り寿司 ★★★★★
 刺身で美味いなら、握り寿司にして美味くないわけがない。ブリの握りも一緒に作って食べたが、ブリは完全に脇役になった。サワラが釣れたらぜひとも握り寿司も作って食べてみたいものだ。

サワラのポワレ ★★★★★
 刺身や西京焼きなどの定番料理に飽きたら、サワラの切り身をニンニクをきかせたオリーブ油でソテーしてみよう。付け合わせに一緒にエビやシシトウなどを炒めてみるのもいい。この料理でもサワラの実力を思い知ることになるだろう。

サワラとエビのオイルパスタ ★★★★★
  サワラは、和食も合うが洋食にも合う。サワラをメインに魚介を加えオリーブオイルでアヒージョ風に仕上げ、それをパスタに絡めると、絶品オイルパスタができあがる。これなら魚が苦手なひとでも美味しく食べられる。イカやエビアサリなどをトッピングするのもいいと思う。


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