シブダイ(フエダイ)料理

南九州の磯釣り師しか知らない幻の高級魚シブダイ(フエダイ)。夏になると浅場にノッコンでくる。南九州の磯釣り師夏のメインターゲット。内臓を開くと、オレンジ色の脂が出てきて初めての時は驚かされる。夜行性のフィッシュイーターで群れで行動するが、大型は単独で行動することもある。磯魚なのに特有の磯臭さがなく、捌くときれいな白身が現れる。刺身は大型ほど脂が乗り甘くて大変美味である。料亭に出せるレベル。甑島の漁業関係者に聞いた話だが、年末になると値段が高騰し、1kg18000円はするとのこと。煮付けや焼き物、汁物、蒸し物とどんな料理にも合う最高級の食材だ。釣れたら大切に持ち帰りそのおいしさをぜひ味わってみよう。

評価(★・・・おすすめできない ★★・・・あまりぱっとしない ★★★・・・まあまあ ★★★★・・・美味しい ★★★★★・・・最高)


シブダイの姿造り ★★★★★
 シブダイが釣れたら、やはり刺身でいただこう。全く臭みのないほんのりあまく淡白な味は、万人受けする魚だ。大型は単独行動するためか中々釣れない。釣れたら3日間くらい冷蔵庫で寝かせよう。産卵前の6月〜7月にかけてが特に脂が乗って美味。さばくときに包丁にべっとり白い脂がつくようなら、うまいのは間違いない。

シブダイのてこね寿司 ★★★★★
 てこね寿司とは三重県伊勢志摩地方の郷土料理。漁師が漁の合間に作って食べたのが始まりとされる。寿司飯が熱いうちに白ゴマと刻み大葉を入れて混ぜお椀に食べる量だけ盛る。シブダイの刺身を醤油、みりん、酒を混ぜたたれに漬け込み、それを寿司飯の上にのせて刻み海苔をかけてできあがり。大したことないような大雑把な料理のようだが、見た目以上に味は大変美味。お酒の〆にはもったいないほどだ。お酒を絶ってガチンコ勝負で食したい一品だ。

シブダイの焼き切り ★★★★
 刺身で美味しいシブダイだが、皮をバーナーで焼き、皮つきのままいただき焼き切りにしても期待を裏切らない。やはり、皮と身の間に旨みがあり、いくらでも食べられそうな雰囲気に。あまり脂がのっていないときはお勧めだ。

シブダイのクリーム煮 ★★★★★
 シブダイをたて潮にし、小麦粉をつけて焼く。ブロッコリーやシメジなどのキノコ類をシブダイを一緒にクリームソースであえてみる。すると、フランス料理のフルコースの一品に早変わり。魚が嫌いな人でもこの味付けならOKサインを出してくれそうだ。

シブダイと夏野菜のサラダ ★★★
 シブダイは夏が旬の魚です。やはり旬の食材と合わせなければと、夏野菜と合わせてみた。カルパッチョのタレを使ったが、柚子などの柑橘系のドレッシングを使えば夏らしい料理に仕上がったかもしれない。

シブダイの塩麹焼き ★★★★
 今はやりの塩麹をつけて焼いてみた。塩麹の旨みが広がって美味しかったが、シブダイ独特の風味や甘みが消えてしまう恐れも感じた。新鮮な食材なら素材を大切にする単純な塩だけの調味料の方がよいかもしれない。

シブダイのソテーバジリコソース ★★★★★
 シブダイはソテーしても美味しいが、脂が多く、魚の脂が苦手な人にはあまり好まれない味になってしまう。そこで、万人受けするためには、風味をやや抑えるソースが有効だ。この時は、市販のバジリコソースを使い、更に風味を出すために生バジルを刻んで魚の上に乗せた。魚が苦手な人にも好評な料理に仕上がったと思う。

シブダイソーメン ★★★★
 鯛ソーメンの要領で作ってみたシブダイソーメン。おいしかったけど、さすがに本家の鯛ソーメンに比べると今ひとつでした。
 小さめのシブダイをうろこと内臓を取り、焼いたあと、出汁でゆっくり煮込みます。シブダイからの出汁でメンつゆをつくりました。ソ-メンをゆでて魚の周りにディスプレイしてできあがりです。ちょっと作るのに手間がかかるので、時間があるときはお勧めです。

シブダイのソテーネギのせ ★★★★
 シブダイは癖がないため様々な食材や調味料とのバリエーションが考えられる。ソテーだけではもの足らないときは、焼いたネギをのせるのがお勧めだ。シブダイの旨みとネギの甘さがマッチして、見た目より上品な味に仕上がるから不思議だ。こちらは時間がないときにお勧めしたい。

シブダイの潮汁 ★★★★★
 シブダイは刺身でも煮ても焼いてもうまいが、この魚そのもののうまさを味わうならこの潮汁がおすすめ。ことことアラをにて出てくる脂を見ていると、この汁がうまくないはずはないと直感でわかる。上品な脂にだれもがこの魚を絶賛するに違いない。

シブダイの竜田揚げ ★★★★★
 シブダイの身は旨みが凝縮しており、味付けを気にしなくてもおいしくいただける。しかし、それでも魚の揚げ物として定番である竜田揚げを試したくなるのも。やはり予想どおり、とてもうまい魚であることがよくわかった。

シブダイのにぎり寿司 ★★★★★
 シブダイは刺身で最高にうまいのだから、多分そうだろうと思って作ったにぎり寿司は予想通り最高だった。シブダイの甘みを味わうなら刺身よりもこの握り寿司をお勧めしたい。わさびがなくても納得のうまさにおどろくことだろう。

シブダイの煮付け ★★★★★
 シブダイは、白身のおいしさだけでなく、アラを煮付けても大変美味である。特に、大型の魚が釣れたらお勧めしたい食べ方である。顔の頬肉や目の玉の裏側、鰭の近くにぷりぷりの身はぜひとも味わってほしい部分である。

シブダイのカルパッチョ1 ★★★★★
シブダイの身をそぎきりにして皿に盛り付け、塩コショウを振り、オリーブオイルをかけただけの料理。このシンプルな料理でもシブダイのポテンシャルが分かる。ワインに愛用のよい一品。

シブダイのポワレ ★★★★★
ニンニクとバジリコをのせて焼いた料理。塩との相性もいいが、ニンニクとの相性も抜群である。

シブダイの餡かけ ★★★★★
シブダイに小麦粉を付けて素揚げし、酢豚の素で作った餡をかけていただく。シブダイは中華もかなりイケる。

シブダイのニラ天 ★★★★★
魚の刺身サイズの切り身を醤油・みりんで作ったタレに漬けてニラで挟んで揚げる。我が家の定番料理ニラ天は、シブダイでもいい仕事してくれる。

シブダイのカルパッチョ2 ★★★★★


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