タジロ
硫黄島本島南東部に位置する地磯。東温泉から天狗鼻を過ぎるとこの磯にたどり着く。北西の季節風に強い。硫黄岳の麓にあるため、岸壁には硫黄成分を含んだ緑色に変色した鉱物が見られ、海底から温泉が湧き出しておりかなり広大な変色域を持つ。この温かい変色域は、この一帯の水温を一定に保つため、魚にとって快適な環境を提供している。そのため、魚の型にはあまり恵まれないものの、魚種が多い。また、青物の回遊場所としても知られており、毎年12月中旬から4月ごろまで、シマアジが乱舞するポイントである。また、潮の本流が接岸すれば、夏場から初冬にかけてヒラマサやカンパチなどのデカバン高級魚が釣り人の竿を絞り込むことも珍しくない。上物では、クロ、尾長、ヒラマサ、カンパチ、シマアジ、ムロアジ、平アジ、メアジなどが下げ潮を中心にアタックしてくる。上げ潮ではデカ番イスズミの活性が高く、苦戦を強いられることが多い。底物では、シブダイ、小アラ、タバメ、クロホシフエダイ、ハタ類の魚などが対象魚だ。高場は、足場も良く、夜釣りにも適している。低場は、瀬自体が低く、凪の日しか乗れないことが多い。うねりには十分に注意したい。
タジロ全景
右の先端が低場 左が高場 | ここから温泉が湧き出ている | シマアジが乱舞する磯 |
タジロ低場
ワレ サラシを狙う 口太の入れ食いが期待 |
ワンド向き アラの子がよく釣れる秘密ポイント |
先端 潮通し抜群 クロや青物に期待 うねりには注意しよう |
タジロ高場
上げ潮はイスズミが多い | 下げ潮はチャンス シマアジなどの青物がよく釣れる |