8/24 フリースタイルとは〜底物初挑戦の巻〜串木野 照島沖堤防

底物釣り。

仕掛けを直接海底に沈めて釣る釣法という意味だ。対象魚は、石鯛、石垣鯛、アラなどである。それは、荒磯の釣りで最も釣り人を魅了する釣りと言われている。元石鯛釣り師の黒潮丸の船長がこんなことを言っていた。

「石鯛釣りは男の釣りだよ。」

その言葉が、自分の耳に着いて放れない。上物釣りをメインにしている自分にはその意味はよくわからなかった。石鯛や石垣鯛、そして、荒磯の王「口白」をねらって底物師たちは、離島へ旅立つ。

潮に大きく左右されるこの釣りは時に釣り人に残酷だ。一度も本命潮に巡り合うことなく、当たりさえない状況で釣り場を去ることもしばしば。
1日に一度あるかないかという時合いをものにして価値ある1尾を求める釣り。折角、時間と資金を費やして離島に出撃したのに、ボウズで帰ってくることもよくある話だ。

なのに、その釣り人のほとんどは、満足した表情で帰路についていく。上物ならば、ボウズなら相当へこむと思うのだが・・・。一体なにが彼らをそうさせるのであろう。

この魅惑の底物釣りをいつかは始めたいと釣りを覚えてからの目標にしていたがその機会に巡り合えなかった。上物釣りが面白かったこともあるが、底物釣りをするきっかけがなかったのだ。

「かまちゃん、シブダイ釣りするんなら、石鯛釣り始めなさいって」

こんな言葉をかけてもらえるようになっていよいよ底物をやりたいと心の底から思うようになっていた。

追い求めているうちにふいに夢は実現するものだ。ネットサーフィンをしていると、驚くべき記事を見つけた。それは、堤防で石物がバンバン釣れているという内容だった。離島に出かけても、せいぜい
23匹、いや1匹釣れればよい方という状況が当たり前の中で、石物の数釣りができる堤防があるというのだ。(3人で2ケタはあたりまえ)しかも、プチ口白まで釣れる始末。

その恐るべし堤防は串木野沖堤防。(串木野堤防は現在工事中でその後照島沖堤防が底物のフィールドになっている。
11月に串木野沖堤防で釣りができるとのこと)記事の発信元はフリースタイル翔三角船長だった。

「イシガキがうよいよいますよ。」

と電話口からハイテンションな声が飛んでくる。しかも、石鯛釣りのレクチャーのしてくれるという。自分の体の中の何かが音を立ててはじけるのを感じた。

その後、時化で釣りに行けないフラストレーションとの相乗効果で無意識のうちに山本釣り具センター(熊本県で一番の品揃え)に行き、衝動買いをしてしまった。その名は、ダイコーの「海王〜口白」。
4割引きの誘惑に負けたこの買い物は決して安いものではなかった。

しかし、石物を釣りたいという欲求は、自分の理性を突き崩してしまった。人間は物事を決定するときに、感情を司る「辺縁系」という部分を使うという。つまり、感情に支配された私が、石鯛釣りをしたいという欲求を抑えることができずに、衝動買いをしたという事実だけが残ったことになる。もちろん家の細君には内緒である。

もともと、シブダイのブッコミ釣りをしている自分にとっては、石鯛釣りの道具にはそれほど違和感は感じなかった。道具は揃えた。もう後は、釣りに行くだけだ。

しかし、これが中々釣りに行けない。南海では台風が発生し、ゆっくりと南海上を自転車のようなスピードで進む。当然、海は時化である。おまけに、秋雨前線なのか梅雨なのかわからないような原因不明の大雨や大時化が続いている。自分も中々休みが取れず、気がつくと
8月後半を迎えていた。7月からとった休みである24日という数字がカレンダーの中でひときわ目立っていた。

このところ津倉瀬や鷹島ではクロがとてつもない湧き方をして、三角船長曰く「クロの養殖場」と化していた。上物師である自分がこの情報に触手を伸ばさない手はない。三角船長に連絡を取ると

「堤防でイシガキ釣りましょう。新しい竿を試したいんじゃないですか」

と底物釣りお誘いの声が。本当は、離島に行くには
1人では仕事にならないので、堤防ではどうかということなんだけれども、三角船長の言葉にはそんなニュアンスはひとかけらもない。

「あのう、ぼくの餌もついでに買ってきてくださいね」

と餌の注文まで客にお願いしてくる。渡船業は、釣り人に夢を売る商売だと思うのだが、三角船長のコンセプトは違う。自分もお客さんと一緒に楽しむ、そしてなお且つ釣り人に喜んでもらうという既存のものとは違う新しい自由なスタイルをとっている。なるほど、これが「フリースタイル」なんだなと自分で勝手に意味づけて、船長と商談成立。朝
5時集合とのこと。かくして、私はついに今まで躊躇していた底物釣りのデビュー戦を824日に決めたのだった。

午前
1130分自宅を出発。5時集合にしては早い出発にはわけがある。餌の確保だ。熊本県芦北の底物の釣具店としては定評のある高野釣具店でシラガウニ10キロを購入。その足で国道3号線をゆっくりと南下した。


高野釣具店でシラガウニを仕入れます

途中、とてもきれいな花火、いや遠雷にお目にかかった。どうも甑島沖で光っているようで、車で走っている間中ずっと光っていた。真夜中の遠雷は不気味だ。普段見えるはずのない時間帯の景色が一瞬だけ見えてしまうという違和感。釣りへの影響を考えるとあまり歓迎したくない輩と思っているほうが無難だろう。やがて収まるだろうと思いきや、それは串木野港にたどり着くまで続いた。

午前
3時ごろ串木野港に到着。5時の三角船長のモーニングコールまで車の中で仮眠した。三角船長は相変わらずハイテンションで迎えてくれた。

kamataさん、雷なってますよ〜〜w。9時ごろまで雨かもですねえ。傘持ってきませんでした?」

晴れの予報なのに傘なんか持ってくるはずがないではないか。しかし、釣り場では何が起こるか分からない。準備は万全にという原則を忘れていた。白々と夜が明けつつある空を見上げると、濃い灰色をした不気味な雲が低くたなびいている。今にも地表に届きそうなその雲は確実に雨を連れてくることがだれの目にも明らかだった。「ゴゴ―ン」遠くで雷が鳴っている。私の底物釣りの前途を祝福していくれるのか、はたまた、試練を与えようというのか。


フリースタイル翔さん お世話になります

「ぶるるん、ぶるるん」フリースタイル翔は、命の鼓動を始めた。午前5時過ぎ串木野港を出発し、今日の主戦場である照島沖堤防へと向かった。

船は西へと進んでいる。その方向にはこれからの天気を予想する材料がそろっていた。薄暗い中でどんよりとした積乱雲が見える。あまり大きくはないが、確実に雨を降らせるものと思われる。夏だから少々の雨でもと軽装備でやってきたことに後悔し始めていた。         案の定、ポツリポツリと雨が落ちてきた。串木野の地続きの堤防を過ぎると、結構な波があった。

「予報がころころ変わるんですよ。こんな時は、遠くへ行かない方がいいですね。」

船長が呟く。私が離島へ行きたい希望を抑えて堤防に行こうとしていると思ったのだろう。でも、よく考えれば、底物初心者はまず堤防で経験して釣り方を習うということは、自分にとってとてもいいことではないか。堤防に行くとなるとテンションが下がるのではという心配は無用。初めての底物釣りを迎える自分には、堤防だろうが離島だろうが関係なかった。

船は、釣り場としてよく知られている地磯長崎鼻から延びる堤防を越え、その先に浮かぶ巨大なコンクリートの延べ棒をめざしていた。さすが東シナ海に面した堤防だ。高さ7,8mはあるだろう。船はゆっくりと堤防の内側に回り、船をつけるポイントに近づいた。 まだ、雨は本格的には降ってきていない。今のうちだ。ホースヘッドが堤防の階段付近でがっぷり四つとなる。その間に荷物を運ぶ。堤防が高いので、階段を2つ上がってようやく一番の上の段に荷物を運んだ。

360度の視界が広がる堤防の一番上の段で深呼吸をした。潮風を体全体で感じてみる。雨交じりの八月の空は、本当にさわやかだ。こんなすがすがしい環境の中でいよいよ石鯛釣りができる。どんな釣りなのだろう。この堤防の周りに居付いている魚は、私を歓迎してくれるだろうか。期待と不安が交錯し、体中のミトコンドリアが躍動するのがわかった。


比較的陸に近い地点にあります


北向き 長崎鼻が見えます


南向き 野間半島が見えます

この照島堤防は、工事中の沖堤防に比べると、やや実績が落ちるらしいが、石鯛の実績は高いそうだ。石鯛、石垣以外にも、年無チヌ、40オーバーのクロ、青物や根魚など多種多様なお魚たちが、堤防という要塞を守っている。また、アラの実績もあるというから壮大な食物連鎖を内包した恐るべしコンクリートの延べ棒である。地元の釣り師を中心に人気が高いそうだ。

石鯛のポイントは、堤防の南端の沖向きだ。

「そこにピトンの穴がありますよ。」

三角船長は早速準備に取り掛かる。自分も荷物を運んでタックルの準備を始めようとした時だった。ビリッと竿をつかんだ手に電気が走った。「おやっ。静電気だな。」それと分かった瞬間、雷の音がする方向に目をやった。近くではないが、遠くに積乱雲が控えていた。雨は心配ないが、雷はどうしようもない。堤防では逃げ場がないし、第一命を落とすかもしれない。我ながら情けないと思いながらも不安を覚えた。この静電気は、あまり歓迎すべき現象ではないからだ。

以前、宮崎県の水島で磯釣りをしているときだった。遠くで落雷が見えたかと思うと、1人の釣り人が「イテテテテテ」と竿を投げ出してしまった光景を思い出した。あんな遠くの落雷でも感電するんだ。その経験知は、自分に恐怖心を植え付けた。自然を侮るなかれ、畏敬の念を持って対峙すべし。そんなのポセイドンの声が聞こえてきそうだ。

様子を見ながら、ゆっくりと準備をしていると、再び竿を持つ手に、今度はさっきより強めの電気が走った。

「ビリッ」

あわてて竿を手放す。落雷は実は静電気の放電と同じ原理で起こる。帯電したもの同士が反応して放電現象が起こる。この積乱雲は、大量の帯電をしているに違いない。帯電している積乱雲と帯電している自分とがランデブーすると大変なことになる。不安から思わず三角船長にこの現象を説明する。

「ここに雷が落ちたら、二人とも一発で死にますね。あはははははははは〜」

数々の修羅場をくぐってきた三角船長のことだ。おそらく大丈夫だろう。不安は消え、それとともに心配していた積乱雲はこちらには近づいてこなかった。「9時までは降りますね」と船長も心配していた雨も釣りに支障をきたすようなものではなかった。

 竿は、今回このために新調したダイコーの海王「口白」545。道糸20号に瀬ズレワイヤーをセット。仕掛けはとりあえずシブダイ釣りでやっているものに近い30号の中通しオモリ仕掛け。遠投には向かないがとりあえず慣れている方法から始めることに。

 三角船長は竿はダイコー。天秤つきの遊動仕掛けだ。

kamataさん13号のハリありますか?」

えっ、ハリは15号と16号しか持ってきてないことを伝えると。

kamataさん口白ねらってるんですね。」

どうやらこの堤防では、私が用意したハリでは大きすぎるらしい。魚に一番近いところの道具だけにもっとリサーチしておけばよかったと後悔の念を持つ。

「シラガはですね。こうして、こうやって餌をつけてください。イシガキはこの芯が大好物ですから、時合いが来たら、すぐに芯をつけられるようにいくつかとっておいてください。」


三角船長のとなりで釣らせてもらいました

一通り、釣り方のレクチャーをしてくれた三角船長。早くも第1投。仕掛けられたシラ

ガウニが遊動天秤とともに、海中に沈んでいった。時計は午前6時をさしていた。

kamataさん、カウンターで24mのところをねらってください。ケーソンのかけ上がりで当たりができますよ。」

 早速自分も初の石鯛釣りの記念すべき第1投。仕掛けはきれいな放物線を描いていく。

28mくらいの値で止め、仕掛けが着ていするのを待つ。そして、仕掛けが落ち着いたら、

24mの地点まで巻き戻す。

 仕掛けをチェックしようと、巻きあげようとするが、あれれ、根掛かりだ。どうも24

mでは短いか。25mにして第2投。

 824日、長潮、川内港の干潮は944分、満潮は1657分という潮回り。潮位は

時間とともに低くなっていく。アタリはあるものの本命ではないような感じだ。

kamataさん、ここは満潮あたりがよく釣れますよ。予想では、午後3時くらいがチャンスですね。」


営業マンから釣り人に変身

黙々と仕掛けを打ち返す三角船長。その顔は、船長ではない。もはや、1人の釣り人に変

わっていた。

釣り始めて1時間が経過したところで、本命らしきアタリが出始めた。竿先が小刻みにお辞儀している。「走れ!走れ!」と念ずるも中々走ろうとしない。

「おかしいですねえ。いつもならもっとアタリがあるんですが。ガキだと思うんですけど、

サイズが小さいのかもしれないですね。」

船長の話だと、今日は魚の活性が低いいらしい。

「ほら、芯が盗られているでしょう。イシガキですよ。でも食いこまないですねえ。」


アタリはあるものの中々走りません


シラガウニの熱中症予防


ウニ通しは初めて使います上物にはいらない道具です

 魚からの反応がもう一歩ということもあって、退屈しないようにと、三角船長はいろいろと話しかけてくれる。よい釣り人は、中々話し上手な人が多い。釣りをしない○○チリバーガーの話や会社員をしていた時の話。宇治群島でたくさんの尾長を釣った話など、魚の反応を見ながらの話は本当に愉快だった。やっぱり釣りは1人より2人以上の方が楽しいね。

 いつの間にか、雨はやみ、太陽が現れ始めた。ぎらぎらと照りつける八月の太陽は強力だ。

「あちー、kamataさん、凪男でしょう。ぼくは暑さに弱いんですよ。でも、寒さには強い

ですよ。冬の宇治群島で半そでで釣りしてますから。」

 三角船長は、魚からの反応がない時は、堤防をくまなく探索に出かける。テトラが入っている場所を確認したり、地元の釣り人から聞いていた40のクロがわく内側の角のポイントをチェックしたり。


芯だけ盗られています イシガキのアタリです


時折クロのポイントをチェック

 丁度干潮の時間帯だった。三角船長が堤防の北の方に行っていた時のこと。必死ぶりに小刻みなアタリがでる。本命のアタリらしいが、例によって中々喰い込まない。走るまでしばらく待っては見たものの走る気配がない。ただ、今までと違うのは、アタリがいつまでも続いているということだった。これが離島ならウツボの仕業なので、早く仕掛けを回収しないと根に入られてしまう。「ここはウツボはいませんから。」という三角船長の言葉を信じて待っていたが、しびれを切らし、仕掛けを回収することにした。

 わいたー!やっぱり!

根掛かりをやらかしてしまっていた。竿を何度かあおるもののどうしても仕掛けを回収することができない。このままでは竿を折りかねないので、竿を置いて、手で道糸を引っ張ることにした。何とか仕掛けをと引っ張るが、あれっ手ごたえがあるぞ。道糸から繰り出される生命反応に困惑しながら、慎重に道糸を抜きあげる。

「なんか釣れたみたい。」

堤防の上からのぞくと、何と仕掛けに魚がついているではありませんか。えいっと堤防の上までぶりあげるとそこには40弱のイシガキちゃんが跳ねていた。う〜〜ん、これはおれが釣ったのか、それとも釣れたのか。いや、釣らせてもらったのか。頭が混乱している。とっさに、北向きのテトラをチェックしていた三角さんに声をかけていた。

「釣れました〜〜〜〜〜〜」

 驚いて船長が走ってくる。時計を見ると945分だった。正に干潮潮どまりの一発。サイズは微妙だが、本命には違いない。時間の経過とともに喜びが体の内側から湧いてきた。

kamataさんやりましたね。おめでとうございます。乾杯しましょう。」

船長はまるで自分のことのようにビールで私の初釣果を祝ってくれた。しかし、釣れた経緯を放すと、大いにウケていただいた。

「これはブログのネタになりますね。」

「干潮でも釣れましたね。」


ポイントの開拓に余念がありません


やりました 初めてのガキちゃん


よく喰ってきてくれたね

俄然やる気モードになる三角さん。何とかして釣らなければと気合が入る。その動きはシマノジャパンカップ3位というト―ナメンターとしての顔になっていた。素早く無駄のない動きで仕掛けを次々に打ち返す。魚との距離を確実に縮めているようだった。

潮は満ち込みとなるが、相変わらず動きが悪い。沖に向かって左に動いているときはどうも魚の活性が低いようで、さっきは右に動いたところで魚が喰ってきたと思われる。

太陽の高度が高くなった。フライパンの上にいるような感じ。シラガウニが死なないように温度を下げるため氷で暑さ対策を。

午後2時ごろになった。そろそろ魚の動きがあってもよさそうなところだ。堤防に白い泡が近づいてきた。

「あて潮になりましたね。チャンスですね。」

竿を握る手にも力が入る。そして、船長の見事な竿さばきには魅了された。遠投に強い捨ておもり仕掛けだとはいえ。アンダースローで軽く遠くにしかも正確に仕掛けを飛ばしている。小中と野球漬けの日々を過ごし、高校時代はインターハイで投てき選手としてならしたその実力は本物だった。

 潮は予定通りだったが、この日の海の様子はこちらの希望通りにはいかなかった。この潮になってから、本命のアタリが薄くなっていった。代わりに、フグ系統の餌盗りがポイントを占拠しているという好ましくない状況になった。

 時は、船長が予告した時合いの午後3時を迎えた。餌取りの活発な動きは相変わらずで、本命の気配のかけらもなかった。

「石鯛は今はダメでも突然釣れることがありますから、油断できませんよ。」

三角さんは、集中力を徐々に高めているようだった。そして、潮が再び私が釣れた沖に向かって右に動く流れになったとき、三角さんの竿がとても短い前アタリの後、一気に海面に向かってお辞儀した。

 炎のト―ナメンターMISUMIは間髪いれずするどく合わせを入れる。西に傾きかけた青空にダイコーの石鯛竿が見事な放物線を描く。ゴリゴリ撒いて魚との距離を詰める。浮かせると、仕掛けの先には、こげ茶色の本命イシガキダイがいた。慎重に私が道糸をひっぱって抜きあげる。(堤防が高いので玉網が届かないのである)40オーバー、1.2kgの堤防なら合格印のイシガキだった。

「おめでとうございます。やりましたね。」

三角船長に声をかける。

「よかったあ、釣れた〜〜」

満面の笑みをたたえる三角船長。最後まであきらめない姿勢が、この価値ある1尾をよんだと言えるだろう。時計を見ると、予告した時合いとなる午後3時半だった。

「本命のアタリが続いていたので、餌を芯に変えたら一発でした。芯は勝負が早いですねえ。」


トップト―ナメンターの実力を見た


カメラへのポーズもなれたもの


ありがとう照島堤防


この後はさしたるドラマもなく、餌もなくなったので、4時半には納竿することにした。帰路のころになると、三角船長の顔は、船長に戻っていた。

船長→釣り人→ト―ナメンター

という人としての相の変化発展を見せてくれた三角船長。船長でありながらも、釣り人として釣りをし、そして、時々見え隠れするトーナメント魂をあわせ持った三角船長。この新しく自由なスタイルが「フリースタイル」なんだと気づかされた今回の釣行。この船長の渡船業としての「営業コンセプト」はやがてこれからの渡船業界に革命をもたらすことを期待している。

釣り人の1人として楽しい釣りを演出する「フリースタイル」翔は、これからも発展してほしいと願いながら帰路につくのであった。


本日の食材 船長から1尾いただきました


まずは 皮の湯引きでしょう


刺身は独特の癖がありますが コリコリしてうまい


イシガキちゃん いい味出してます


てこね寿司も大変美味でした


香草焼きもいい感じ♪


最後の締めは握り寿司でした


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